日本産業デザイン振興会(JIDPO)、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)、そして九州大学大学院芸術工学研究所の3機関は3月26日、国際的なデザイン情報の発信拠点「東京ミッドタウン・デザインハブ」の開設を発表した。
3月30日にグランドオープンする「東京ミッドタウン」内に各機関の事務局を移転すると同時に、約450平方メートルのロビースペースやセミナールームを含む「インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター」を開設。共同でデザイナーの育成や産学連携のコラボレーション/インキュベーション事業にあたる新拠点とする。
JIDPOは、お馴染み「グッドデザイン賞」(Gマーク)の主催をはじめ、主にインダストリアルデザイン関連のプロモーションを展開する財団法人だ。一方のJAGDAは約2500人の会員を抱えるグラフィックデザイナーの職能団体。さらに教育機関としての九州大学大学院が加わり、デザイナーの育成からプロモーションまでを継続的にサポートできるという。
「デザインハブは、デザインの学術と実務を“つなげる”、国際的なデザイナーを“育てる”、デザインの嗜好と方法論を“広げる”といった役割を担う車軸(ハブ)。各機関は国際的なネットワークを持っており、合わせると極めて強力なインターナショナルネットワークができあがる」(JIDPOの青木史郎氏)。
具体的な活動内容としては、まず各種の企画展が挙げられる。グランドオープンの3月30日から5月6日までは、過去のグッドデザイン賞受賞作などを通じて日本の産業デザインを紹介する「Good Design Good Life〜日本のデザイン〜」、5月からは広告やシンボルマークといったグラフィックデザインを展示する「日本のグラフィックデザイン:ジャグダ 1981〜2006」を開催予定だ。
セミナールームでは、米国イリノイ工科大学、中国の精華大学美術学院など海外の協賛大学から講師を招き、学生やデザイナー向けのセミナーを5月以降に展開する。このほか、デザインに関するワークショップや各種シンポジウムの開催なども企画するという。
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