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3位 “奥様”以外も使いたい、スキのない広角ズームデジカメ――「DMC-TZ3」
4位 4280円でどこまで快適になれる?――「快適 de イヤフォン」
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先週のアクセストップは、「東京国際アニメフェア 2007」。アニメとリアルのロボットたちが共演した企画展「ロボアニ EXPO」の記事だ。等身大フィギュアが立ち並ぶ迫力満点のステージにくわえ、普段は名古屋に行かなければ見られない「ロボットミュージアム」の貴重な資料など、マニアでなくても思わず見入ってしまう。
会場には本物のロボットも多く展示されていたが、その中で気になったのがレイトロンの「Chapit」だ。Chapitは、高さ22センチほどの小柄な体に5つの可動部を持ち、話しかけると動作を交えて返事をするコミュニケーションロボット。背中に赤外線インタフェースを備え、たとえば「電気つけて」と頼むと照明器具の電源をオン。その後、確認をかねて「ハーイ!」などと返事をする。
もちろん、赤外線だからテレビやDVDプレーヤーなどAV機器の操作も可能。今のところ「操作できる機種は限られる」(同社)というが、将来的に「映画みせて」でAV機器を一括操作するといった、マクロ機能付き学習リモコンのような展開もあり得るかもしれない。
開発元のレイトロンは、独立系のLSIデザイン会社だ。さまざまな企業の依頼を受けて用途に合わせたASIC(特定用途向けIC)やLSIを設計しており、Chapitにも同社のLSIが使われている。たとえば音声認識機能は、北海道大学宮永研究室との共同研究により、雑音環境下に強いロバスト音声認識専用のハードウェアエンジン(LSI)を開発。これにより、Chapitは「1単語あたり約360マイクロ秒」というリアルタイム処理を可能にした。
Chapitの外観は神戸芸術工科大学・中川研究室が手がけた。コンセプトは「人が話しかけやすいデザイン」だ。「ロボットとはいえ、モノに話しかけるのに抵抗を感じる人もいる。Chapitの外観や動き、表情などは、そうした心理的なバリアを取り除くために開発されたもの」(同社)。
なるほど。Chapitの大きな耳と愛嬌のある仕草には、そんな秘密があったのだ。
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