ソニーは3月28日、液晶テレビ「BRAVIA」(ブラビア)の新製品「J5000」「J3000」シリーズを発表した。20V型から40V型まで、2シリーズで計6モデルをラインアップ。全機種DLNA準拠のネットワーク機能を搭載したほか、HDMIコントロールにも対応。上位シリーズの「J5000」には、新たに120Hz駆動の「モーションフロー」を盛り込んだ。4月25日から順次発売する予定だ。
型番 | パネル解像度 | モーションフロー(120Hz駆動) | ライブカラークリエーション | HDMI | 発売日 | 店頭想定価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
KDL-40J5000 | ワイドXGA | ○ | ○ | 3(側面1含む) | 5月25日 | 30万円前後 |
KDL-32J5000 | ワイドXGA | ○ | ○ | 3(側面1含む) | 5月25日 | 23万円前後 |
KDL-40J3000 | ワイドXGA | - | ○ | 2 | 4月25日 | 28万円前後 |
KDL-32J3000 | ワイドXGA | - | ○ | 2 | 4月25日 | 21万円前後 |
KDL-26J3000 | ワイドXGA | - | - | 2 | 4月25日 | 17万円前後 |
KDL-20J3000 | ワイドXGA | - | - | 2 | 4月25日 | 12万円前後 |
パネル解像度は全機種ワイドXGA(1366×768ピクセル)ながら、新たに10bitパネルを採用。従来機種「S2500シリーズ」に比べて約64倍の階調表現が可能になった。またJ5000シリーズは、液晶テレビ特有の残像感を軽減する倍速駆動技術「モーションフロー」を新搭載。縦・横・斜め方向の動き検知を行う独自アルゴリズムで中間フレームを生成。なめらかな動画を再現するという。また広色域バックライトシステム「ライブカラークリエーション」は32V型以上のモデルに搭載した。
映画素材では、毎秒24フレームのオリジナルフレームにそれぞれ4フレーム分の映像を作り出し、従来の2-3プルダウンで生じていた輪郭のゆれを抑える。効果の強弱や好みで選択できる3つの設定を用意した。このほか、Blu-ray Discフォーマットで規定されている24P信号入力もサポートしている。
HDMI端子は、J3000シリーズが2系統を装備。J-5000シリーズでは3系統を備え、そのうち1系統を本体側面に配置している。HDMIコントロールも今回からサポートしており、同社のシアターサウンドシステム「RHT-G800」(5月25日発売)とHDMIケーブルで接続すると連携動作が可能になる。たとえばJ5000シリーズの場合、リモコンの「シアター」ボタンを押すだけでテレビ側の音声入力を切り替え、画質モードが「シネマ」に変わる仕組みだ。なお、シネマモードは、ソニー・ピクチャーズと共同で開発したという。
電子番組表(EPG)は、最大7ch表示が可能なラ・テ欄形式。テレビを視聴中でも、画面下を使って裏番組や次の番組を確認できるほか、新たに「お好みナビ」を搭載している。「お好みナビ」は、ユーザーの視聴履歴を分析して好みの番組をチェックするというもので、ユーザーが好みそうな番組があると、EPGの中に「☆」印を表示してくれるほか、“最もおすすめの番組”が始まる直前には、画面右下にアイコンを表示して教える。
ネットワーク機能が充実している点も新シリーズの特徴だ。まず、DLNA準拠のネットワークプレーヤー機能を内蔵。他社製品を含めDLNA対応のサーバがあれば、リビングルームで映像や写真、音楽などを楽しめる。
冒頭で触れたアプリキャストは、ソニーが運営するネットワークサービスだ。ブラビアをインターネットに常時接続しておくと、テレビを見ながらブラビアの画面に最適化された情報コンテンツを閲覧できるという。
コンテンツ面では、Amazon.co.jp、楽天、ソネットエンタテインメント、ヤフーなどがパートナー。たとえばAmazonや楽天の商品検索、ヤフーのオークション、ニュースや天気予報といった情報、写真共有サービスなどが提供される予定だ。テレビポータルサービスの「アクトビラ」にも対応した。
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