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第78回 花火とはかなさの関係今日から始めるデジカメ撮影術(2/4 ページ)

» 2007年08月09日 08時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 そこで暗くてピントがあいにくいと思ったら、まず花火に火を付ける→半押しを使って花火にピントを合わせる(花火は明るいのでピント合わせに使えます)→そのままカメラを動かして構図を決める→シャッターを押す、という手順がいい。カメラは「構図の中央に一番ピントが合いやすい」ので、まず花火を中央に置いてピントをあわせてから、カメラの角度をちょっと動かして撮るのである。

 花火が十分明るい、あるいは被写体が近いときはこんなことしなくてもピントは合う。

 そこで、火花を怖がらず、もっと近づいてみよう。特に暗いときは望遠だとピントが余計あいにくく手ブレもしやすくなるので、自分で近づくべし。

 そしてしゃがんで花火を持ってもらう。そうすると花火と顔が近づくので、顔も明るくなるし、花火と彼女だけの構図で写真を撮れる。両方をきれいに撮りたいときはしゃがんで、顔と花火が対角線におさまるような構図がお勧め。

 花火が十分近いとフラッシュなしでもそこそこ撮れるが、花火の色が緑だったので顔色が悪くなってしまった。

 そこでフラッシュを。

 これはスローシンクロではなく普通のフラッシュ発光。花火の種類によっては普通のフラッシュ写真でもきれいに撮れるのだ。

 試しに、カメラ目線もしてもらったが、やっぱ花火の写真は花火を見つめてもらった方が風情がでますな。

 というわけで、手持ち花火の写真は、とにかくピンボケと手ブレに気をつけること。それ以外は、花火次第。花火によって色も明るさも燃焼時間も違うので、ケースバイケースなのだ。

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