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オトナの極楽、寒い夜は酒燗器で“フグひれ酒”橘十徳の「自腹ですがなにか?」第21回(2/2 ページ)

» 2008年01月22日 14時49分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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温度調節は4段階

 使い方は簡単だ。まず、酒器のフタを取って酒を注ぐ。酒器には内側に水位線が設定されていて、これ以上は入れられない。容量は1.5合(約300ミリリットル)だ。酒を注いだらフタをして酒器を本体の熱板に乗せる。熱板の周囲の溝に酒器の底の出っ張りがちょうどハマるようになっていて、酒器が簡単にズレないように配慮されている。

photo 温度調節のスライダー

 酒器を置いたら電源プラグをコンセントに入れて、スイッチを入れる。温度調節はレバーを好みの位置に合わせればOKだ。説明書によると、酒温の目安は「人肌燗」が約37度、「上燗」が44度、「熱燗」が約51度、「飛び切り燗」が約60度となっている。「熱燗はダメだけど人肌燗ならOK」という人もいるので、これくらい細かい温度調節が可能なら、幅広い人が満足できるのではないだろうか。最初はいろいろな温度で試してみて、徐々に自分に合った温度を見つけていくのもいいだろう。

 できあがりの時間は、最初に注いだ時点で酒温が約20度の場合、スイッチを入れてから約13分後となっているが、これはあくまでも目安で室温によって時間は変わる。できあがった後は自動的に保温になるので、テーブルの上に置いたままゆっくり飲める。もちろん酒器の底面や本体の熱板は熱いので、十分注意していただきたい。酒器の底面は約80℃になるというから、小さな子どもがいる場合は離しておくべきだろう。

日本酒好きなら買って損はなし

 消費電力は250ワットで、それほど大きくはないが、その分、酒が温まるまでの時間は少し長いような気がする。ただ、ゆっくり酒を味わうときに、せっかちになる方が野暮なのかもしれない。それ以外にはとくに使い勝手に不満はない。取っ手が樹脂製なので、酒器を持ち上げるときも熱くなく快適だ。メンテナンスについても、酒器の口が広いので掃除は簡単である。酒器にはフッ素樹脂加工がしてあるので、汚れも簡単に落ちる。

 実際にフグひれを入れて飲んでみたが、やはりこれは絶品であった。次は貝柱を入れて試してみたい。ほかにも燗酒に入れて美味しいものはたくさんあると思うが、酒器の口が広いから色んなものを試せるだろう。これ一台あるだけで酒の楽しみ方が広がる逸品だ。価格も安いので、日本酒好きなら買って損はないと思う。

photo フグひれ酒も簡単に作れる

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