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東芝「RD-A301」のH.264トランスコードと「HD Rec」を試す(後編)(2/4 ページ)

» 2008年01月23日 13時23分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 今回は、DVD-R(8倍速メディア)に加えてDVD-R DL(4倍速メディア)、DVD-RAM(5倍速メディア)にもダビングを行ってみたが、再生時に不具合はなく、早送りや巻き戻し再生でも違和感を感じることはなかった。基本的には4倍速(DVD-RAMは3倍速)以上の書き込み速度のDVDメディアを利用すれば問題はなさそうだ。

photophoto DVD-R DLメディアにMPEG2-TSのままのみでダビングしたもの。すべて地上デジタル放送だが、74分程のダビングが可能であった。DVD-R DLは1枚200円程度での入手も可能になっているので、結構悪くない(左)。DVD-RAMメディアへのダビング。MPEG2-TS、H.264、VR録画を混在させてみた。それぞれ個別にダビング作業をした点を除けば何かを意識する必要はない(右)
photophoto 従来通りPCによる簡易計測環境でDVDメディアへの書き込み品質を計測した。左は高速ダビング(4倍速)した8倍速DVD-Rメディア(太陽誘電製)。PIエラーに関しては突出している部分が1カ所だけあるが、アベレージで見ればまったく問題ない。TA Qualityは内/中/外共に「Good」だった。実際のダビング時の書き込み速度は4倍速になる(左)。こちらは高速ダビング(2.4倍速)した8倍速DVD-R DLメディア(太陽誘電製)。1層目(前半)のPIエラーが気になるが、規格的には許容範囲内。自己再生はもちろん、実際複数のDVDドライブでリードチェックを行ってみたがまったく問題はなかった。TA Qualityは1層目の内/中/外、2層目の外、中の順に「Very Good」「Good」「Very Good」「Good」「Very Good」だった(右)

 ダビングに関しては、DVD-R/DVD-R DLメディアへのダビング時のみ予約録画よりもダビングが優先される点に注意したい。DVD-RWやDVD-RAMのようなリライタブルメディアに対してのダビングは中断しても問題ないが(DVDメディアの方を消去して、HDD側のオリジナルを保持できる)、DVD-R/DVD-R DLといったライトワンスメディアではそうは行かないからだ。これは高速ダビングであってもムーブ時には並行して録画が行えない制限も関連しているのだが、パナソニックの「DIGA」が高速ダビング中の予約録画に対応しているだけに、VARDIAでも対応を望みたい部分だ。

photo DVD-R/DVD-R DLへのダビングではダビング開始時にこのようなメッセージが表示される。高速ダビングであっても予約録画が実行されないことがある点に注意しよう

 なお、VRモードへの変換作業中は変換中の映像表示になるが、H.264(TSEモード)への変換作業時にはチューナー映像の表示となり、レコーダーをチューナー代わりに常用する場合には多少不便がなくなっている。またH.264への変換は再生時間がそのまま必要になっている。

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