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» 2008年01月23日 13時23分 公開

東芝「RD-A301」のH.264トランスコードと「HD Rec」を試す(後編) (4/4)

[坪山博貴,ITmedia]
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photo 録画ユニットの自動振り替えが行われると、画面で警告も行われる

 録画機能では2つの録画ユニットの自動振り替え機能が追加された。本機では同一の録画ユニットでも連続した番組の予約(例えば20:00〜21:00と21:00〜22:00など)が可能だが、この場合前の番組が延長になったり放送時間が後ろにずれた場合など、前の番組の一部が録画されないことになる。そこで録画ユニットに空きがある場合には、後から予約した番組を自動で空いている録画ユニットで連続した番組の録画予約を行ってくれるようになった。

 また、TS1での録画予約が連続しており、前の番組が放送延長になった場合、後ろの番組を自動でTS2で録画してくれる。TS録画に限定された機能だが、録り逃しは確実に減るだろう。もっともこうなるとTS2での録画時に「おまかせチャプター」が機能しないのが恨めしく思ってしまうのだが……。

photo 背面に準備されたIRブラスター接続用の制御端子。今回は使用できなかったが、CATV環境で専門チャンネルを視聴している人には便利な機能だ

 従来は概ねミドルクラス以上に装備されていた「スカパー!連動」機能は、別売のIRブラスターを利用してのCATV連動機能に変更された形になる。本機で専門チャンネルなどの予約を行うと、録画開始に連動してIRブラスターが赤外線リモコン代わりとなり、CATVチューナーのチャンネルを変更してくれる。スカパー!の録画に関しては、CS110度デジタル放送の「e2 by スカパー!」で、ということになったのだろう。なおチャンネル設定に関しては、利用しているCATV局を選択するだけで自動化する仕組みも備えている。

 同様にスカパー!チューナーをIRブラスターでコントロールできれば「スカパー!連動」と同様に利用できるのでは? とも思ったが、筆者の利用しているソニー製チューナーは、残念ながらチューナーの選択肢に出てこなかった。

不安要素はあるが、出来は秀逸

 同機の大きな特徴であるH.264対応に関しては、現時点で直接録画に対応していないなど、いささか中途半端な形で投入された形だが、対応後の使い勝手や制限はVR録画時と同様になると思われるので、概ね想像できるはず。H.264での直接録画に対応すれば、今回挙げたいくつかの不満点は解消するし、300Gバイトというハイビジョンレコーダーとしては決して大きくないHDD容量もさほど気にはならなくなるだろう。また、「ダビング10」への対応に関しては東芝だけの問題ではないので時期は確定できないだろうが、H.264での直接録画に関しては早期の対応を望みたい。

 不安要素は、あまり書きたくはないがやはり「HD DVD」であることだろう。利便性に関してはBDを上回る部分も多いものの、現状では本来あるべきメディアの割安感も出ていないし、既報の通り次世代DVDはBD陣営優位にさらに傾きつつある。レコーダーとしての出来は良いのに、そこが不安だと地団太を踏む人も多いことだろう。

 DVDメディアを利用するHD Recに関しても、再生環境の整備を行ってもらわないと不安が残る。例えばH.264でダビングしたHD DVDメディアやHD Rec対応のPC用再生ソフトの開発や販売を支援するといった対策もアリだと思う。

 本機に関して言えることは、ハイビジョンレコーダーとしての出来は秀逸という点だ。ヘビーユーザーの支持が高いRDシリーズのエッセンスを薄めることなく、幅広いユーザー層への対応も果たしている。2007年秋モデル(RD-S×01シリーズ)からさほど間を空けずに登場したにも関わらず、きちんとレコーダーとしての改良も施されている点は評価できる。

 操作レスポンスにも不満はないし、VARDIAシリーズらしい強力や予約録画機能やダビング機能は健在だ。前述した不安要素を除き、純粋にH.264対応のハイビジョンレコーダーとしてみれば魅力的な製品であることは間違いない。無論、本当のヘビーユーザーは開発中の「RD-X7」待ちということになるのだろうが……。

関連キーワード

H.264 | HD Rec | VARDIA | HD DVD | ダビング10


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