雪が積もるような厳寒地はデジカメにとってなかなか過酷な環境。もちろん人にとってもそうなのだが、そんな中でも撮影したくなるのが人情。ではたとえばスキー場へカメラを持っていってどのくらい撮れるのか。
北国やスキー場へ行く前に、ちょっとデジカメのスペック表を見てみよう。ほとんどのデジカメは「動作環境」として「温度:0〜40度」となっているはずだ。
なかには「-10度の環境下でも動作可能」としているデジカメもあるが、それはマレ。2008年の春現在でそれが可能なのは、オリンパスのμ SWシリーズ(レビュー:「μ780」&「μ770SW」)や業務用デジカメくらいだ。そもそもあまりに寒いところは動作保証外である。
ただし、この動作環境は「外気温」じゃない。カメラ内の温度だと思っていい。これが第一のポイントだ。
カメラをずっと外気にさらしていては(ストラップに付けて手首からぶらさげたままにするとか)カメラも中まで冷えちゃうし、室内に戻ったとき温度差で結露してしまうし、バッテリーの保ちも極端に落ちてしまう(バッテリーは寒いところが苦手)。が、普段はポケットにしまっておき、撮りたいときだけさっと取り出して終わったらまたしまう、という使い方ならたいてい大丈夫。
予備バッテリーも忘れずに。
次の敵は雪。つまり水分。雨と違って油断しがちだけど、カメラに付いた雪が溶けたらそれは水。特に雪が舞ってるときには注意。
多少雪が付くくらいは問題ないけど、レンズが沈胴式のデジカメだと、鏡胴に付いた雪がレンズが引っ込むのと同時に中に取り込まれちゃうわけで、そういう意味では折り曲げ光学系(ズームしてもレンズが飛び出さないヤツ)の方が安心かも。
雪が降ってるときはレンズが濡れないようレンズフードを付けるなり(ちょっと上級の機種だと用意されている)、防水ケースを使うなりした方がいい。
次の敵は手袋。薄手の手袋なら、滑って落としやすい以外に問題はないけどスキーグローブのような厚手の手袋だと操作ミスが頻発しちゃう。特に最近のデジカメはコンパクトだから、つい隣のボタンを押してたとかありがち。撮るときは寒くてもグローブはいったん外すのがよいです。ないしは、ズームも細かい操作も諦めて、シャッターを押すだけにする(シャッターは大きなボタンなのでグローブをしててもなんとか押せる)くらいに考えておくとイライラしなくてすむ。
前置きが長くなっちゃったけど、いよいよ撮影。
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