ITmedia NEWS >

ピピッと簡単、部屋の模様替え――「超音波電子メジャー」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第27回(2/2 ページ)

» 2008年04月15日 13時05分 公開
[橘十徳,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 文字盤はメインの測定ボタンである「MEASURE」に加えて、「M1」「M2」「M3」と3つのメモリーボタン、メモリに登録されている数値の足し算や引き算を行う「+」「−」ボタン、単位を切り替えられる「FEET/METER」ボタン、面積を計算するための「AREA」ボタン、体積を計算するための「VOL」ボタン、メモリをクリアするための「ALL MEMORY CLEAR」、メモリに計測値を登録する「STORE」と、計11個のボタンが用意されている。距離の測定だけでなく、測定した数値の加減乗除も可能というわけだ。

 本体が大きめなせいか、ボタンの配置や液晶のサイズにも余裕があり、使い勝手は悪くない。ボディは樹脂製で、黄色と黒のツートーンカラーになっている。ちょっとアウトドアテイストなデザインに仕上げられているが、防水構造にはなっていない。屋外で使う場合は雨などによる水濡れに十分注意しよう。

計測時間はわずか1秒

 測定する際は、本体を壁などに垂直に向けて「MEASURE」ボタンを押す。ピピッと音がして液晶画面が点滅し、同時に本体の内部でカチカチと小さな音が鳴る。おそらくこれが超音波を発している音なのだろう。

photophoto 距離の計測結果(左)。フィート表示にも切り替え可能(右)

 正常に作動すれば計測は1秒足らずで終わり、再びピピッと鳴って距離が表示される。距離表示は小数点以下2桁までで、「FEET/METER」ボタンを押せば簡単にメートル表示とフィート表示とを切り替えられる。

photo 面積の計算結果

 なお、測定可能範囲は約0.61メートル(2フィート)から18.288メートル(60フィート)までで、18メートル以上の距離を測る場合は18メートル以下に区切って計測するよう説明書には書かれている。測りたい距離の真ん中あたりに立って、片側を計測してメモリに保存してから180度振り返り、残りを測った上で加算するといいそうだ。

 測定値を保存する場合は、液晶に数字が表示されている状態で「STORE」ボタンを押して、「M1」から「M3」までのいずれかのボタンを押す。あとからデータを確認する際は、3つのボタンのどれかを押せば表示される。登録したデータの面積を計算する場合は、「AREA」を押してから「M1〜3」のどれかを2つ押す。

 体積の場合は、3つのボタンのすべてに数値を登録した上で、「VOL」を押せば表示される。また、登録されている数値の足し算や引き算をする場合は、「ALL MEMORY CLEAR」ボタンを押した上で「M1〜3」を押し、さらに「+」か「−」を押して「M1〜3」を押して、再び「+」か「−」を押せば計算結果を求められる。足し算と引き算の手順はちょっと面倒で、少し慣れが必要かもしれない。

計測エラーに注意

 実際に使ってみた感想としては、計測時にエラーになることが多いのが少し気になった。エラーの原因は、計測可能距離の範囲外だったり、壁が平らではなかったり、壁に対してきちんと垂直に向けていなかったり、と色々だ。カーテンやブラインドなどに向けて測る場合もエラーになってしまうので気をつけよう。このあたりは何回か繰り返し使っている内に、エラーが出ないように使うコツが掴めるはずだ。

 ただ、慣れてしまえばどうということはないが最初は戸惑うかもしれない。それ以外の点についてはほぼ満足している。距離の精度も巻き尺で測り比べてみたが、けっこう正確だった。まあ測定する際の立ち位置によって測定結果が微妙に異なるので、厳密に測るのには向いていないかもしれないが、大まかな距離を測る際には重宝するだろう。価格も安いので、DIYを趣味としている人にはぜひオススメしたい。

関連キーワード

超音波 | 乾電池 | 楽天市場


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.