筆者がiPhone 3Gを発売日に入手するためソフトバンク表参道前の行列に並んでいると、朝から晩まで途切れることなくテレビ局をはじめとするマスメディアの姿を見ない時間はなかった。それこそ深夜も含めて。
大量の報道陣を見ると、旗艦店であるソフトバンク表参道で先行発売を実行し、その前に大勢の人を並ばせることでメディアを一カ所に集中させ、その様子を取材させるというソフトバンク側の意図は大当たりといっていいだろう。並んだ側としては「この行列は買う人より、マスメディアのためにあるんだな」と思わせられるので複雑ではあるのだが、テレビでの露出は非常に多かったようだ。
現場ではニュースでどう報道されているか知るよしもないのだが……というのは昔の話で、今はワンセグがある。
そこかしこでワンセグ付のケータイが取り出され、多くの人がニュースで報道される現場の生中継をワンセグでリアルタイムに視聴していた。
「(ワンセグチューナーを持たない)iPhone 3Gを買うためのお祭りで、ワンセグの便利さを知ったっ」という声が上がったのはちょっとした笑い話。もしメディアに「ワンセグはないけどいいんですか?」と聞かれたら「構いません」と答える集団なんだから。
遠くでテレビリポーターの「最初に誰に電話したいですか」という声が聞こえてきた。テレビ局は「新しい携帯電話」としてiPhone 3Gをとらえたいようだった。iPodやiPod touchを十分知る人には「電話機でもある」ことは大きなトピックではあるけれども、そうじゃない人には、通話機能以上に伝えるべきことがある。むしろ電話をするだけなら普通のケータイの方が便利かもしれないもの。
iPhone 3Gが面白いのは、電話機をベースに発展した携帯電話に対し、最初から電話もWebブラウズもメールもiPodも同等な状態から、「いつでもどこでもインターネットにつながるポータブルデジタルデバイスで、ついでに電話もできますよ」という「電話機」の枠を離れた新しいデバイスだからだ。そういう意味では「最初に誰に電話しますか」ではなく「最初にどの機能を使ってみますか」と聞く方が的を射ているだろう。
現に、わたしもiPhone 3Gを手にしてからまだ一度も電話してないし。
まず帰宅したら箱を開ける。すでに購入時にアクティベーションのために開封されているので感動はないけれども。
続いてお約束の比較写真をどうぞ。白モデルと黒モデルの比較。そして初代、iPod touch、iPhone 3Gの比較だ。
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