オンキヨー“WAVIO”「GXW-2.1HD」は、昨年発売されたPC用のオーディオシステム「GXW-2.1」をベースに、パワーアンプの基本性能を向上させつつHDMI ver1.3a端子を2系統搭載したバーチャルサラウンド製品だ。ドルビーTrueHDやDTS HD MAなどBDソフトのHDオーディオも再生可能で、加えてDTSのバーチャルサラウンド技術「DTS Surround Sensation」を採用。スペックとしては大変魅力的な、最新モデルならではの充実した内容となっている。
メーカー | 機種名 |
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ソニー | 第1回:部屋いっぱいのサラウンド感――ソニー「HT-CT100」 |
ソニー | 第2回:小粒なのにピリリ、“ゴルフボール大スピーカー”のソニー「HT-IS100」 |
パナソニック | 第3回:音を手軽にアップグレード、パナソニック「SC-HTR210-K」 |
パイオニア | 第4回:部屋に合わせて形を変える、パイオニア「HTZ-373DV」 |
ヤマハ | 第5回:手軽さは一番、HDMIリンクも嬉しいヤマハ「YSP-600」 |
オンキヨー | WAVIO「GXW-2.1HD」 |
niro1.com | NIRO「NS-600」 |
メインスピーカーは、PC用がベースとなっているだけに101(幅)×175(高さ)×111(奥行き)ミリとかなりのミニマムサイズ。こちらにオンキヨー独自のA-OMF振動板を採用した8センチウーファーと、50kHzという超高域再生を誇る2センチドームツイーターの2ウェイシステムがインストールされている。音質上の悪癖を解消するラウンドフォルムボディは、見かけもスマート。約15度の角度を付けられる専用スタンドが用意されている点も親切だ。
いっぽうのサブウーファーは、207(幅)×325(高さ)×327(奥行き)ミリという比較的コンパクトなボディのなかに16センチユニットを1基内蔵。スリット型にしたダクトから低音を一気に排出する「AERO ACCOUSTIC DRIVE」を採用することで、量感の高い低音再生を実現している。
各ユニットをドライブするパワーアンプは、サブウーファーユニットに内蔵。しかも5.1チャンネル分が用意されており、オフーションのセンター/リアスピーカーを接続することで、リアル5.1チャンネルサラウンドへシステムアップできるようになっている。
ユーザビリティー向上のために、近年オンキヨーがAVアンプなどで積極的に採用している自動音場調整機能「AUDYSSEY 2EQ」を搭載。適当な場所にポンとスピーカーを置くだけで、自動的にベストなサウンドを実現できるようになっている。
メインスピーカー、サブウーファーユニットともに小柄なサイズのため、設置場所には困ることはほとんどない。2.1チャンネル方式なのでスピーカーケーブルも2本のみ。配線にも手間はかからない。
機器間の接続も、テレビとはHDMI+光デジタル、HDDレコーダーとはHDMIのみで済むためとても簡単。お手軽さに関しては、一体型に近い内容といっていいだろう。
メインスピーカーに用意されている専用スタンドは、デスクトップレイアウトなど、近距離にスピーカーを設置する場合に利用するもののようだ。今回の記事のように、テレビの両脇などリスナーまでの距離が離れている場合は、使わない方がスイートスポット的に有利だった。ただしスタンドを使った方がラックの素材に音が左右されにくいというメリットもある。実際にスタンドある/なしの両方を聴いてみて、音と見栄えの両面から気に入った方を選ぶのがベストだろう。
ちなみにスタンドを使う際には、付属のねじでスピーカーとしっかり固定すること。スピーカー本体が軽量のためか、固定しない状態だと何とも腰のない、浮ついた音になってしまう。この点は要注意だ。
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