既に店頭ではレコーダーの主役となり、着実に普及が進むBlu-ray Discレコーダー。ラインアップ上は高機能なダブルチューナーモデルが主流だが、市場ではリーズナブルなシングルチューナーモデルがかなり人気を集めている(→関連記事)。
今回は、シングルチューナーモデルの代表格であるソニーの「BDZ-T50」とパナソニック「DMR-BR500」の2製品をピックアップ。比較しながらレビューを行ってみよう。
シングルチューナーモデルの最大の魅力は価格にあるが、一方でシングルチューナーならではの分かりやすさも存在する。実際、ダブルチューナー機は2つの録画ユニットが必ずしも同機能ではないことが多く、使いこなしにはある程度のスキルが必要だ。
また、2台目、3台目のレコーダーとして購入するためにダブルチューナーは不要というケース、録画頻度は高くないがハイビジョン番組をとにかくBDに残したいといった需要もあるはず。利用スタイルによってはシングルチューナーモデルを積極的に購入する意義もある。
今回ピックアップした2製品は、ともに両メーカーのエントリーモデルとなり、10万円を大きく割り込んだ価格で販売されている。どちらも(当然ながら)BDドライブを搭載してBD-R/BD-REへのダビングが可能。内蔵HDDは250Gバイトと決して大きくないが、MPEG4/AVC記録に対応しているため、ハイビジョン解像度のまま最大100時間近い録画が可能だ。上位モデルとの共通部分も多く、エントリーモデルだからといってレコーダーとしての基本機能が、大きく劣るわけでもない。
では、上位モデルとの違いはどこにあるのか。
2007年冬モデルとして登場したソニーのBDレコーダーは、テレビ録画にフォーカスした「T」シリーズが中核。BDZ-T50はそのエントリー機となる。直接の上位モデルにあたる「BDZ-T70/T90」との機能差は、デジタルチューナーの数と内蔵HDDの容量のみと考えていい。デザインもほぼ共通で、安っぽさがない代わりにコンパクトでもない。
派生モデルといえる「BDZ-L70/A70/X90」と比較しても、省略されている機能は、ビデオカメラ連携用のi.LINK/USB端子、ホームサーバ機能(DTCP-IP対応DLNAサーバ)、「PSP」や対応ウォークマンで録画番組が再生できる「おでかけ・おかえり転送」といった点になる。したがってBDZ-T50ではビデオカメラのとの連携は8センチ光学メディアを利用するのが基本。デジタル放送を録画してテレビで楽しむという最も一般的なレコーダーの使い方に特化した。
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