三菱ブースのもう1つの目玉が、米国市場で今秋発売予定の「レーザーテレビ」(→発表記事)。奥のシアタースペースで、15分ごとにデモンストレーションを行っているが、実際に訪ねてみると“3Dシアター”になっていた。
レーザーテレビは、RGBのレーザー光を光源にしたDLPリアプロジェクションテレビ。光源ユニットのコンパクト化が可能で、65インチながら奥行きは32センチ以下に収めた。またレーザーならではの省電力化も特徴。消費電力は90〜135ワットと、50V型液晶テレビの約半分で済む。
3Dのデモは、アクティブシャッター式の3Dメガネを使用。同社によると、米国市場では400以上の3D対応PCゲームが存在しており、3D対応ディスプレイ需要が大きいという。
パナソニックブースでは、コンセプトモデルとして「ワイヤレスHD」内蔵のプラズマテレビを参考出展している。ワイヤレスHDは、今年1月にVer.1.0を策定済み。現在は、対応機器間の相互運用性を検証するためのテスト規格を作成している段階だ。
同社のワイヤレステレビは「2009年度中の発売を目指して開発している」(同社)もので、別体チューナーやBDレコーダー、ホームシアターシステム(AVアンプ)とワイヤレス接続してデモンストレーションを行っている。また、「ワイヤレス部のディレイは2ミリ秒以下」という遅延の少なさをアピールするため、任天堂の「Wii」も一緒に展示していた。
ソニーブースでは、9.9ミリの薄さを実現した“世界最薄”液晶テレビ「ZX1シリーズ」がずらり。少しずつ角度を変えて多くのZX1を並べるといった展示方法で、その薄さをアピールしている。
有機ELディスプレイのコーナーでは、27型の有機ELテレビプロトタイプのほか、薄さ0.3ミリの11V型有機ELパネルなどを展示している。内容は、先日の販売店向け展示会「ソニーディーラーコンベンション 2008」と同じだが、一般に公開されるのは初めてとあって注目度は高い。テレビの真横からカメラを構える人を多く見かけた。
さまざまな設置方法が提案されていた薄型テレビだが、会場内でもっともユニークだったのが、東芝ブースで参考展示されている“立て掛けREGZA”だろう。
前面はフルフラットのガラス製で、イメージとしては“姿見”(全身を映す縦長の鏡)そのもの。52V型の画面の下にはLEDがちりばめられ、ゆっくりと点滅している。
「インテリアコンシャスな薄型テレビは多いが、今回はテレビをインテリアそのものにしてみた」(東芝)。
CEATEC JAPAN 2008の会期は9月30日(火)から10月4日(土)まで。期間中に21万人の来場を見込んでいるという。
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