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CEATEC開幕、会場を彩る“個性派テレビ”たちCEATEC JAPAN 2008(2/2 ページ)

» 2008年09月30日 14時24分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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レーザーテレビが3Dシアターに

 三菱ブースのもう1つの目玉が、米国市場で今秋発売予定の「レーザーテレビ」(→発表記事)。奥のシアタースペースで、15分ごとにデモンストレーションを行っているが、実際に訪ねてみると“3Dシアター”になっていた。

photophoto 三菱のレーザーテレビ。2Dのデモンストレーションでは首里城の映像を使用。3Dでは迫力の映画コンテンツを流していた

 レーザーテレビは、RGBのレーザー光を光源にしたDLPリアプロジェクションテレビ。光源ユニットのコンパクト化が可能で、65インチながら奥行きは32センチ以下に収めた。またレーザーならではの省電力化も特徴。消費電力は90〜135ワットと、50V型液晶テレビの約半分で済む。

 3Dのデモは、アクティブシャッター式の3Dメガネを使用。同社によると、米国市場では400以上の3D対応PCゲームが存在しており、3D対応ディスプレイ需要が大きいという。

パナソニックもセパレート型のワイヤレステレビを展示

 パナソニックブースでは、コンセプトモデルとして「ワイヤレスHD」内蔵のプラズマテレビを参考出展している。ワイヤレスHDは、今年1月にVer.1.0を策定済み。現在は、対応機器間の相互運用性を検証するためのテスト規格を作成している段階だ。

 同社のワイヤレステレビは「2009年度中の発売を目指して開発している」(同社)もので、別体チューナーやBDレコーダー、ホームシアターシステム(AVアンプ)とワイヤレス接続してデモンストレーションを行っている。また、「ワイヤレス部のディレイは2ミリ秒以下」という遅延の少なさをアピールするため、任天堂の「Wii」も一緒に展示していた。

photophoto ワイヤレスHD内蔵テレビ
photo 3D FULL HD PDPシアターは15分おきにデモンストレーションを実施している

世界最薄BRAVIAに有機EL

 ソニーブースでは、9.9ミリの薄さを実現した“世界最薄”液晶テレビ「ZX1シリーズ」がずらり。少しずつ角度を変えて多くのZX1を並べるといった展示方法で、その薄さをアピールしている。

photophoto ZX1シリーズなど新製品が並ぶソニーブース。有機ELコーナーの27V型プロトタイプは、スタンドのデザインが少し変わっていた

 有機ELディスプレイのコーナーでは、27型の有機ELテレビプロトタイプのほか、薄さ0.3ミリの11V型有機ELパネルなどを展示している。内容は、先日の販売店向け展示会「ソニーディーラーコンベンション 2008」と同じだが、一般に公開されるのは初めてとあって注目度は高い。テレビの真横からカメラを構える人を多く見かけた。

“立て掛け”REGZA

 さまざまな設置方法が提案されていた薄型テレビだが、会場内でもっともユニークだったのが、東芝ブースで参考展示されている“立て掛けREGZA”だろう。

photophoto 立て掛けREGZA。52V型の録画機能付きREGZAをベースにしており、デモ機には64GバイトのSSDにデモ用コンテンツを記録していた

 前面はフルフラットのガラス製で、イメージとしては“姿見”(全身を映す縦長の鏡)そのもの。52V型の画面の下にはLEDがちりばめられ、ゆっくりと点滅している。

 「インテリアコンシャスな薄型テレビは多いが、今回はテレビをインテリアそのものにしてみた」(東芝)。

photo 東芝ブースではCellテレビも展示

 CEATEC JAPAN 2008の会期は9月30日(火)から10月4日(土)まで。期間中に21万人の来場を見込んでいるという。

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