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超高画素か、広角か――定番コンパクト「IXY Digital 3000 IS/920 IS」DiGiC 4でパワーアップ(2/8 ページ)

» 2008年10月06日 14時45分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

920 ISと3000 ISの違い

 ボディサイズは1/1.7インチCCDを搭載した上位モデル3000 ISの方がちょっと大きめ。前モデル「IXY Digital 2000IS」を発展させた丸みのあるボディが特徴だ。対して920 ISはもう少しフラットな感じ。重さは3000 ISが160グラム、920 ISが155グラム(いずれも本体重量だが、バッテリーは同じなので重量差は5グラムである)とほとんど変わらない。

 一番異なるのは、920 ISは光学ファインダーなしで3インチの大きな液晶モニターを搭載していること。3000 ISは2.5インチで光学ファインダーを搭載している。

側面から。3000 ISは横から見るとその曲面がよく分かる。920 ISは前面がやや膨らんでいるが全体にフラットだ

 1/2.3インチCCDの920 ISは約1000万画素で、レンズは35ミリ換算28〜112ミリ相当の広角系光学4倍ズーム。明るさはF2.8〜5.6。最短撮影距離はワイド端で2センチ、テレ端で30センチとなっている。

 1/1.7インチCCDの3000 ISは約1470万画素と画素数が多い。レンズは35ミリ換算で36〜133ミリ相当の光学3.7倍ズーム。明るさはF2.8-5.8。最短撮影距離はワイド端で5センチ、テレ端で40センチにとどまっている。

3000 ISを正面から。シャッターボタン周りを含む全体が(左下に見える電池フタのライン以外は)見事に一体化した凝ったデザイン。レンズの左上に光学ファインダーがある(写真=左)。920 ISを正面から。シンプルでオーソドックスなスタイル。レンズの他は細いフラッシュ発光部とAF補助光の円い窓しかない(写真=右)

 どちらも光学式手ブレ補正搭載。今回はDiGiC 4が搭載され、高感度時の特性がよくなったという。ISO感度はどちらも80〜1600。ISO3200というモードを別途使えば、画像サイズは落ちるがより高感度な撮影が可能だ。

 2007年モデルに比べると高感度時の絵は多少よくなっている。詳しくは、後ほどの作例をどうぞ。

 ISOオート時の最高感度が従来はISO200までだったが、今回のモデルはISO400まで上がるようになった(ただし、ISO200までは素直に上がるが、それ以上への上がり方は少々鈍めだ)。積極的に感度を上げてシャッタースピードを速めに保つ「ISO Hi」時はISO800まで自動的に上がる。被写体ブレを防ぎたいときは、こちらを使うのがいいだろう。

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