それ以外の基本的な機能や使い勝手は従来のIXYを継承している。
920 ISと3000 ISの違いは、撮影モード切り替えを行うのが、背面モードダイヤルか上部スイッチかというくらいだ。どちらも円形の十字キーがあり、その周りにホイールがついている。ホイールを回してパラメータをセットしたり、再生時に写真を送ったりできる。
撮影モードにはオート/プログラム/シーンがあり、3000 ISでは新たに「クイック撮影モード」と「マニュアル露出」が加わった。機能面でもハイエンド機らしさを出してきた。
撮影中に変更する項目はFUNC.メニューで。そこには画質関連やホワイトバランス、露出補正、マイカラーモードなどが用意されている。ISO感度は上キーがショートカットだ。
背面液晶はどちらのモデルも精細で見やすく、視野角が広い。視野角が広いため、斜めからの視認性が高く、かなり適当な位置に構えても撮影できるのは気楽でよい。また、ダイレクトプリントボタンに任意の機能を割り当てられる。露出補正を割り当てておくと便利だろう。
3000 ISのクイック撮影モードは「光学ファインダー」での撮影用のもの。液晶モニターには撮影情報だけが表示される(一部のデジタル一眼レフで光学ファインダーを使って撮影するときのように)。光学ファインダーを使うときに便利だし、このモードの時は常時フォーカスやAEを合わせ続けるため、よりクイックな撮影が可能になる。シャッターチャンスを逃したくないときにいい。
それ以外のトピックは動画機能だ。
今までこのクラスのデジカメは(IXYに限らず)、動画にMotionJPEGを使うことが多いが、これはファイルサイズが大きくなるという欠点があった。今回取りあげたIXYは2モデルとも、MotionJPEGではなくH.264/MPEG-4 AVCを採用してきた。録画されたファイルの拡張子は.MOVで、音声はモノラルの44.1kHzとなっている。
今後、このファイル形式が同社デジカメの標準動画形式になるのではないかと思う(フルサイズCMOS搭載の「EOS 5D Mark II」もそうだったし)
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