前回に続き、ソニーのBlu-ray Discレコーダー新製品「BDZ-X95」の詳細なレビューをお届けしよう。今回は編集機能から録画画質、ネットワーク機能などを取り上げる。
BDZ-X95の編集機能は「A-B消去」(部分カット)、「番組分割」「番組結合」、チャプターベースの「分割」「前と結合」「消去」と、現在のBD/DVDレコーダーとしては“ほぼフルスペック”だ。プレイリストは、複数の録画番組を組み合わせ、1番組あたり最大50シーンを指定して作成できる。編集作業の際は、XMB(クロス・メディアバー)から連想するような軽快さはないが、大きなストレスを感じることもなかった。
パナソニック製品に対する機能的なメリットは、番組結合(タイトル結合)ができる点だ。あまり使い道がないと思う人もいるかもしれないが、チャプター単位あるいはプレイリストによるダビングが行えない製品の場合、確実に存在意義はある。例えば、番組分割して録画番組の一部分だけを(ダビング後に編集ができない)ライトワンスメディアにダビングしてから再び1つの録画番組に戻すことができるし(結合部分が完全に元に戻らない可能性もあるが)、複数の録画番組からビデオクリップやCMなどを集めて1つの録画番組としてダビングする場合にも有効だ。実際、本機やパナソニックの新モデルでは、チャプター単位のダビングやプレイリストのダビング(本機はコピー制御された録画番組のみ)はできないのだ。
一方、コピー制御された録画番組(つまり、ほとんどのデジタル放送録画)を含むプレイリストをダビングできない点も相変わらず。またHDD内での録画モード変換ダビングもサポートしない。ダビング回数の管理など面倒な部分はあると思うが、プレイリストのダビングはサポートしてほしかった。こうした機能を望んでいるのが一部のユーザーにすぎないのも分かるのだが、CMカット1つとっても部分消去はやり直しがきかない。プレイリストで本編だけダビングするようになれば、ダビング残回数の範囲内でやり直しがきくのだ。
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