上記のように、DXシリーズにはオールインワン化によるメリットとデメリットの両方が存在するものの、これまでBD/DVDレコーダーにあまり馴染みのない人たちにも新しいライフスタイルを提案するテレビとして注目されそうだ。
そんな中、従来にないユニークな提案といえるのが、Blu-ray Discメディアに番組と予約録画の情報を記録して“専用メディア”化する機能。例えば、あるドラマシリーズの予約情報をBDメディアに書き込むと、そのBDメディアが挿入されているときは、該当する番組だけ「録画可」で、ほかの番組はすべて「録画不可」になる。余計な番組を記録することを避け、そのドラマ専用のメディアとしてテレビ側が認識しているわけだ。
「この機能を使えば、家族で1台のAQUOSを利用していても、お父さん専用メディアやお母さん専用メディアを作ることができる。1台のレコーダーを共有するときには必要な機能だろう」
また録画予約を書き込んだBDメディアをほかのDXシリーズに持って行けば、移動先のDXシリーズで録画予約情報を活用できる。例えばリビングルームのDXシリーズで予約を行い、そのメディアを機械の操作が苦手なおじいさんやおばあさんの部屋に持って行く。どちらの部屋でもDXシリーズを導入している必要はあるが、手間なく確実な録画予約が行えるのはメリットだ。
「これを応用すると、離れた場所に暮らしている場合でも便利。例えば、孫がテレビに出演するといったとき、田舎の祖父母に予約を書き込んだメディアを送るだけで、確実に録画できて喜ばれるだろう」。
もちろん、BDメディアに録画予約情報を記録するのはシャープの独自方式のため、既存の同社製レコーダーを含め、ほかの録画機では利用できない。ほかのレコーダーにメディアを挿入しても、単純に空き容量のあるBDとして認識されるだけだ。しかし渥美氏は、同機能の展開や応用については、さまざまな構想を持っている様子だ。
「今後、この機能をどのように広げ、提案していくか、楽しみにしていてほしい」(同氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR