三菱電機の2008年冬モデルは、キューブタイプの独創的なデザインを持った「DVR-BF2000」と、BDレコーダーとしてはエントリーモデルになる「DVR-BZ110」の2機種。今回取り上げるDVR-BZ110は、夏モデルの下位機種「DVR-BZ100」後継となる。
デザインと基本スペックは、DVR-BZ100のそれをほぼ継承している。2系統のデジタルチューナーと1系統のアナログチューナーを搭載し、デジタル+デジタル、デジタル+アナログの2番組同時録画が可能。デジタル放送はフルHD解像度でのMPEG-4/AVC録画にも対応している。
内蔵HDDは250Gバイト、BDドライブは最大4倍速書き込みタイプ。AVC RECによるDVDへのハイビジョンダビングもサポートした。記録可能なメディアは、BD-R/REのほか、DVD-R/R-DL/RWメディア。DVD-RAMは再生のみ対応する。
DVR-BZ100の特徴的な機能も継承されている。例えば2番組同時録画に対応する自動チャプター設定と、本編のみ/CMのみの再生/ダビング機能、ハイライト再生、楽曲再生など。過去の予約録画を解析して録画する番組を選ぶ自動録画機能、詳しい操作や機能が分かる「使い方ナビ」などはそのままだ。
カタログスペック的な改良点として挙げられるのは、各社の2008年冬モデルでトレンドになっているMPEG-4/AVCでの長時間録画の強化だ。DVR-BZ100では1層BDメディアに最大約9時間だった録画時間が、本機では約10時間40分となり、2層BDメディアなら21時間を超える録画が可能になった。リーズナブルな1層DVDメディアを使った場合でも約2時間のハイビジョン番組を保存できることになった。
一方で液晶パネルを直接操作する「液晶グッド楽リモコン」は廃止され、代わりに機能を絞り込んだシンプルリモコンが付属し、通常リモコンとの2本立てになった。またDIATONEブランドのヘッドフォンサラウンド機能も省略されたのは少々残念。Dレコーダーも価格競争が本格化しており、とくに本機のようなエントリーモデルでは仕方がない部分か。
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