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マイチェンでもツボをおさえた強化――三菱電機「DVR-BZ110」BD/DVDレコーダー特集(3/5 ページ)

» 2008年12月12日 19時30分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

録画番組のオートカットi再生がさらに手軽に

 録画番組の一覧、管理機能も基本的には従来通りだ。録画予約で指定可能なユーザー別の一覧に加え、番組名順表示では繰り返し録画予約(おすすめ自動録画の“安全”で録画予約された番組も含む)した録画番組をフォルダのようにまとめて表示することが可能だ。カーソル位置の録画番組は画面左上に動画サムネイル表示されるが、音声付早見再生される点もちょっとしたポイント。一覧性がもう少し高ければなぁ……とは思う。

photophoto 録画番組一覧はリスト形式で1画面8番組。左は日付順の一覧で、ダビング残り回数はカーソル位置の番組のみ画面上部で確認できる仕様。ユーザー別の一覧も可能だ
photophoto これは番組名順の一覧。録画予約情報を元に自動でフォルダ分けが行われる。フォルダを選択するとフォルダ内の録画番組一覧が表示される

 小さなことだが大きな改良点といえるのが、「オートカットi再生」の手順が大幅に簡略化されたことだ。従来は再生したい録画番組にカーソルを移動して決定ボタンで再生メニューを表示させ、「再生」→「オートカットi再生」を選択する必要があったが、本機では再生メニューのトップに「オートカットi再生」が配置され、録画番組にカーソルを合わせて決定ボタン2回で開始されるようになった。要するに、デフォルトがオートカットi再生になったのだ。ちなみに録画番組にカーソルを合わせて再生ボタンを押せば通常再生が開始されるので、使い分けもしっかりできる。

photo 「オートカットi再生」は再生メニューの1階層目の先頭に移動。2番組同時録画時にも有効な本機なら、こちらの方が便利だし、より積極的に使える。細かいことだが結構重要な改良といえるだろう

 ハイライト再生は従来通りの操作手順になっているが、こちらは全ての録画番組で利用するわけではないので構わないだろう。オートカットi再生やハイライト再生機能を利用したダビングは、従来通り再生を開始してからのダビング操作になり、通常のダビング機能へ統合されてない。この点は改良されるにしてもメジャーアップグレートを待つしかないだろうし、ハイライト再生はどの程度再生時間を短縮してダビングするかを決定する必要もあるだろうから、オペレーションとしては仕方ないとも感じる部分だ。

photophoto ハイライト再生の配置は従来通り。ハイライト再生時には上下ボタンでレベル(要約時間)の調整、左右キーでハイライト再生と通常再生の切り替えが行える。レベルを変更すると数秒で要約時間も変更され、画面で確認できる。再生中にサブメニューボタンを押すとダビングを選択可能

 オートカットi再生とハイライト再生を再びチェックしてみたが、精度を含めてかなり優秀だ。オートカットiの本編のみ再生で本編部分が省略されることはなく、オートカットiダビングを行ったBDメディアやDVDメディア(AVC REC)の再生時でもこの点は同様だった。このレベルならCMカットはもうオートカットiに任せてしまってもいいと思えるレベルだ。DVDビデオとしてダビングするとダビングの最小単位がGOP(通常.5秒)となってしまうためCMが一瞬見えてしまうことはあるが、DVDビデオとしてダビングできるのは実質アナログ放送の録画番組のみだから、今更マイナス材料になることではないだろう。

 こまかい点まで突っ込んでみると、最近は本編映像に重ねることが多いスポンサー表示は本編として認識されることがけっこう多く、本編終了後のCM部分がカットされないこともあった。前者に関しては実際CMとするとか、本編とするかは主観も入りそうだし、後者に関しては録画時間が短くて判断が難しいといった事情もありそうだ。ダビング時にも安心して利用できるよう、本編が欠けない方向で判断しているのだろう。

 ハイライト再生は、サッカー中継で確認したが、約2時間の番組を10分まで要約してもゴールシーンが省略されることはなく、ゴールの瞬間だけでなくその前後もしっかりと再生された。さすが、時短機能に関しては古くから手がけているだけのことはある。

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