まず、キーボードをステージの向かって右側に置く。すると右のスピーカーからキーボードの音が聞こえてくる。この場合は通常のパートだ。しかし、キーボードをステージの中央に移動すると、今度は主旋律がキーボードの音に変わり、両方のスピーカーから聞こえてくる。
主旋律を担当できる楽器はギターやキーボードなどに限られるが、楽器が変わると曲の印象もガラリと変わるため結構面白い。楽器の有無や場所で好みのアレンジを加えることができるわけで、このあたりが“セッションライブプレーヤー”と呼ばれる理由だろう。
LIVEDREAMのもう1つのポイントが“ライティング”。ステージ照明にはRGBのLEDが使われており、実にさまざまな色とパターンで発光する。しかも、内蔵楽曲のデータにはプロの照明デザイナーが製作したという照明パターンが組み込まれ、曲と完全にシンクロした形でステージを照らし出すのだ。その様子は動画で確認してほしい。
本体内蔵の楽曲は各30曲。ロックバンドセットは「20センチュリー・ボーイ」「アイ・オブ・ザ・タイガー」など(楽曲リスト)、ジャズバンドセットには「ウォーターメロン・マン」「ソー・ワット」など(楽曲リスト)、それぞれ定番といわれる曲をそろえた。LIVEDREAMのメインターゲットである40〜50代音楽好きには馴染み深い曲ばかりだろう。
楽曲データは基本的にMIDIだが、照明と連動する都合もあって独自形式を採用している。このためユーザー自身が作成したMIDIデータなどを再生するのは難しいが、背面のSDカードスロットを使用する対応楽曲の販売やネット配信には期待できそうだ。
実際、セガトイズの製品サイトでは現在、クリスマスの期間限定サービスとして、ロックバンドセット用の「jingle Bell」(ロックアレンジ)とジャズバンドセット用の「We wish you a Merry Christmas」(ジャズアレンジ)を無料公開中。ユーザーは、ダウンロードしたファイルをFAT16フォーマットのSDカードに書き込めば、LIVEDREAMで再生できるようになる。
さらに“企業協賛楽曲”として、あの「ジャパネットたかた」のオープニングテーマをロックアレンジした楽曲データも公開中だ。興味がわいた人はぜひ。LIVE DREAMの価格は各2万1000円となっている。
後編では、バンダイの「LITTLE JAMMER PRO.アニバーサリーリミテッド」を取り上げる。
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