メールに対する簡易返信機能も搭載している。新着メールの表示中に「メニュー」ボタンを長押しし「『見たよ』返信」を選択すると「ありがとう」「ありがとうございました」「Thank you!」「了解しました」「メールの内容を確認しました」「最高」「OK!」「NG!」、そしてPCで編集したメッセージを含む9種類の定型文が表示される。この中からボタン操作で返信内容を選ぶだけなので簡単に操作が可能だ。
ちなみに、本体の内蔵メモリには約256Mバイトもしくは最大2000件まで保存ができ、画像のないメールも1件としてカウントされる。そのほか、スライドショー再生中にメールで画像を受信すると「新着あり」と表示する「新着メール設定」や、10〜480分の間で変更可能な「巡回間隔」設定も用意。スライドショー中に「OK」ボタンを長押しすることでもメールチェックが行える。
「メールdeフォト」機能を使うには、当然ながらメールアドレスの設定が必要になる。「ネットワーク」→「メール設定」→「送受信サーバー設定」を選び、PCのメールソフトと同じように「メールアドレス」「受信メールサーバ(POP3)のアドレス」「アカウント名」「パスワード」「送信メールサーバ(SMTP)のアドレス」「受信メール(POP3)および送信メール(SMTP)のポート番号」を入力する。
ここでの注意点は、入力内容が間違っていても、「メールサーバのユーザー名とパスワードが正しいことを確認してください」といったエラーが表示されないこと。「いつまで待ってもメールが受信されない」という事態にならないよう、入力内容はよく確認しておこう。また「サーバにメッセージのコピーを置く(残す)」という設定がないため、常用しているメールアドレスを設定するのは避けた方が無難だ。家庭内の伝言板として使う役割から考えても、サブメールアドレス作成サービスなどを利用し、専用のメールアドレスを用意しておこう。
ネットワークを使ったもう1つの機能が、「Picasa」や「フォト蔵」などオンラインサービスと連携しての画像表示だ。この機能では、それぞれのサービスに対する「アカウント名」「パスワード」「巡回間隔」(0〜24時間)を設定するだけで、自動的に写真共有サイトから画像をダウンロードし本体の内蔵メモリに保存してくれる。例えば、イベントで撮影した共有アルバムをそのままスライドショーで再生したり、メールのやりとりが苦手な遠方の祖父母の家に設置しておけば、一切操作をすることなく毎日違った孫の顔を眺めることができるようになる。
さらにRSS対応のサイトから最新ニュースを取得して表示することも可能だ。パソコンを起動せずに手早くニュースがチェックできるため、朝の忙しい時間帯にも最適といえる。さっそく「ITmedia +D LifeStyle」のRSSフィードURL「http://rss.rssad.jp/rss/itmlifestyle/1.0/lifestyle.xml」を入力してみたところ、スライドショー再生の途中で画面いっぱいに新着記事のタイトルが表示された。
ニュースサイトの登録数は最大10件で、各サイトにつき100件までのニュースを取得可能。ニュースは本体の電源が入っている状態で7日間保存され、電源を切ると消去される仕組みになっている。また、アカウント名とパスワードの入力欄もあるので、ログインの必要なサイトからの情報取得も行える。
ALBOはデジタルフォトフレームが持つ特徴を生かしつつ、家庭内のコミュニケーションに役立つ多彩なネットワーク機能を盛り込んだ製品だ。実売価格は3万9800円と、一般的なデジタルフォトフレームの相場に比べて高いが、それだけ充実した機能と価値を持ち合わせた製品といえるだろう。デジタルネットワーク機器としての新たな可能性を、ぜひ体感してもらえたらと思う。
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