ソニーは3月2日、液晶テレビ“BRAVIA”の新製品として、「W5シリーズ」と「F5シリーズ」を発表した。いずれも狭額縁のスリムデザインを採用した4倍速(240Hz駆動)モデルという位置づけ。Felicaリーダー/ライター搭載の新しい「おき楽リモコン」を採用するなど、付加機能も充実させた。
ちょうど1年前に発表されたスタイリッシュモデル「F1シリーズ」と昨年夏に登場した初の4倍速モデル「W1シリーズ」の後継機。両シリーズの特徴を掛け合わせた“4倍速の狭額スリムモデル”が両シリーズの製品コンセプトだ。「F1シリーズはデザインが高く評価されたが、夏以降は4倍速モデルに対する要望が多かった。一方のW1シリーズは狭額縁化や大型化に対する期待が高い」(同社)。
結果として、よく似たシリーズが2つできたことになるが、位置づけはW5シリーズのほうが上位だ。W5シリーズには4倍速駆動としては初の52V型モデルをラインアップに加えてF5シリーズより1回り大きい構成としたほか、デジタルチューナーもダブルで搭載している。また、F5シリーズの32V型のみ倍速(120Hz)駆動となる。
シリーズ名 | W5シリーズ | F5シリーズ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
画面サイズ | 52V型 | 46V型 | 40V型 | 46V型 | 40V型 | 32V型 |
4倍速駆動 | ○ | 倍速駆動 | ||||
デジタル3波対応チューナー | ダブル | シングル | ||||
実売想定価格(※) | 45万円前後 | 37万円前後 | 29万円前後 | 35万円前後 | 27万円前後 | 16万円前後 |
発売日 | 4月24日 | |||||
デザインにも若干の違いがある。例えばW5シリーズはフロント部が完全にフラットだが、F5シリーズは液晶画面の下に段差のラインが“残った”。「この段差は、液晶パネルの実装時に生じるもの。上位モデルのW5シリーズでは、コストをかけて段差をなくしたと解釈してほしい」(同社)。またエッジ部の処理もW5は鋭角的だが、F5は少し柔らかい印象を与えるデザイン。細かい部分では、前面中央の「Sony」ロゴが光るのはW5シリーズだけ、という違いもある。
両シリーズが搭載した4倍速液晶パネルは、W1シリーズの「Motionflow 240Hz」をほぼ踏襲した。毎秒60枚のオリジナルフレームから中間フレームを生成し、1秒間に240コマを表示することで、液晶テレビの“動画ボケ”を抑制する。独自の「IBリダクション」により、撮影時の制約によって生じる“撮像ボケ”まで抑える部分はソニーオリジナルだ。また、これに組み合わせる映像エンジンは「ブラビアエンジン3」となった。ブラビアエンジン2のマイナーチェンジ版という位置づけで、従来よりもコントラスト感を高めるように調整されている。
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