4倍速パネルの搭載とともに注目されるのが、ネットワークを活用した付加機能の充実だ。W5/F5シリーズでは、VoDサービスの「アクトビラ ビデオフル」に対応。ハイビジョン動画をフル画面で楽しめる。
付属の無線式リモコン「おき楽リモコン」には、「アクトビラ」トップページにダイレクトにアクセスするボタンが設けられたほか、リモコンにFelicaリーダー/ライター機能を搭載し、有料コンテンツの電子マネー(Edy)決済が手元で行えるようになった。「今まではクレジットカード決済だったため、カード番号をいちいち入力する煩雑さがあった。またカード情報をネットワーク伝送することに不安を感じる人も多い」(同社)。
使い方は簡単。決済方法としてEdyを選択したあと、リモコンの下部にあるFelicaリーダー部にEdyカードや携帯電話をかざし、リモコンの「Felica」ボタンを押す。するとおなじみの「シャリーン」という音がテレビのスピーカーから流れて決済完了。あとは従来通りに再生できる。
一方、DLNAクライアント機能「ソニー ルームリンク」は新たにMPEG-4 AVCに対応。今まではDR(TS)モードのみだったため、ネットワーク経由で録画番組を見ようとすると、レコーダー側の録画モードをあらかじめDRにしておかなければならなかったが、W5/F5シリーズでは、すべての録画モードを再生できるようになった。
このほか、W5/F5シリーズの新機能として、「お気に入り」機能と「シーンセレクト」が挙げられる。
お気に入り機能にテレビ局や外部入力端子を登録しておくと、テレビ画面の下部にアイコンが表示され、すぐに呼び出すことができるというもの。同様の機能は他社製品にもあるが、選択中のアイコンが画面中央に移動して拡大表示されるなど、“ソニーっぽい”ユーザーインタフェースを備えた。
一方のシーンセレクトは、テレビが番組情報に含まれるメタデータを参照して、画質や音質の設定を自動的に切り替える機能だ。例えば映画番組なら設定を「オート」にしておくだけで、音と映像が「シネマ」の設定に変更される。リモコンの「シーンセレクト」ボタンを押して、任意の画質と音質を選ぶこともできる。
ソニーとKDDI(au)が共同で始めた「<ブラビア>ポストカード」も新しい機能の1つだ。これはauのサイバーショットケータイ「S001」などで撮影した写真を“直接”テレビに送信できるというもの。写真にはテンプレートやメッセージを追加することも可能で、ビジュアルに凝ったポストカードをハイビジョンの画面に表示できる。
実際には、携帯電話のブログアップ機能を利用してサーバに写真をアップロードすると、サーバ上でポストカードのスタイルに処理される。サーバから通知を受けたブラビアは、「アプリキャスト」の機能を使ってメッセージの着信を画面上に通知。メッセージを開くとサーバに保存されている写真を見ることができる。携帯電話から“直接”写真を送ったような手軽さが魅力だ。
ソニーによると、<ブラビア>ポストカードは今回の新製品だけではなく、2008年以降に発売されたブラビア(F1やV1、M1など)なら対応可能だという。また携帯電話側も「5月には、auのすべてのカメラ付きケータイに対応する。さらに秋口にはNTTドコモやソフトバンクの携帯電話もサポートする予定」という。

新ブラビアとデザインがマッチするバータイプのシアターシステム「HT-CT500」(写真)をオプション販売。HT-CT500はフロント・センター一体型のスピーカーとAVアンプ内蔵ウーファーで構成。6月25日発売予定で、実売想定価格は6万円前後。もちろんブラビアリンク対応だ。詳細は関連記事を参照してほしい

ラックタイプは3サイズの新製品を追加。角を落としたデザインでコーナー設置時の奥行きをさらに抑え、脚部にはキャスターが付く(最も大きい「RHT-G1550」を除く)など設置性重視の改善が加えられた。実売想定価格は、RHT-G550が8万円前後、RHT-G950は11万円前後、RHT-G1550は15万円前後
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