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地磁気で遊ぶ“次世代コマ” バンダイ「LuminoDisc」

» 2009年03月06日 10時14分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 バンダイは3月5日、携帯型“次世代コマ”「LuminoDisc」を発表した。コマを回すと回転数をカウントし、その表面に数字やアニメーションを表示するという不思議なコマ。ブラック、ホワイト、シルバーの3色を3月28日に発売する。各1995円。

photophoto 「LuminoDisc」。回すと回転数がリアルタイムに表示される。「HIGH」はそれまでのハイスコアだ

 軸が固定されていないコマで回転数が分かる理由は、ジェネレーター(発電機)などに用いられる“コイルを回転させて磁界を発生させる機構”だ。これをコンパクトにしてLuminoDiscに搭載。回すと本体に磁場が発生し、方位磁石のように地球の磁場を測定できる。回転している間は、地球の南北を何回通過したか読み取って回転数をカウント。回転速度にLEDの点滅をシンクロさせ、数字やアニメーションを一定の場所に表示する仕組みだ。

photo 横から見たところ
photo 軸をたたむと円盤のような「キャリースタイル」になって携帯に便利
photo LEDは横一列に並んでいる

 かなりのハイテクコマといえるが、遊び方はもちろん“回す”だけ。しかし、単純な遊びほど奥が深いものだ。

 例えば、「何回、回転させることができるか」を競う。LuminoDiscを回すと、まず東西南北が表示され、その後にリアルタイムの回転数と「LAST 219」など“前回の回転数”が表示される。これを利用して、自らの限界に挑戦、あるいは友達と回転数を競うことができる。リアルタイムの回転数表示でタイミングを見計らい、「ジャスト100で止めてみる」といった遊び方もアリだ。

 また1回のプレイで回転数が300回転、400回転、500回転を超えると、それぞれの節目でアニメーションが表示される。コマの表面に、落書きのようなキャラクターが現れ、キャッチボールや棒高跳びを披露する。ときには怪獣が登場することもあるという。

photophoto 方位表示(左)とアニメーションの例(右)

 回転スピードに挑戦することもできる。LuminoDiscは「10秒間に150回転以上」の高速回転を検知するとアニメーションと表示する。続けて成功すると「DOUBLE」、3回目は「TURKEY」だ。もっとも、1秒間に16回転する場合の1回転は、わずか0.0625秒。簡単に出せる速さではないという。

 「LuminoDiscは、人間の限界にチャレンジするコマ。成功したときの爽快(そうかい)感でハマり、失敗すると『今度こそは』と何回も続けてしまう。そこが最大の魅力です」(バンダイ)。

 なお、方位を表示できるLuminoDiscは、“簡易方位磁石”として利用することもできる。軸をたたむと円盤のような「キャリースタイル」になるため、携帯にも便利だ。ただし、地磁気の働かない場所(ゼロ磁場や宇宙空間など)では方位表示がくるってしまう点に注意。

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