ヤマハは3月25日、AVアンプの新製品「AX-V565」を発表した。2月にリリースした「AX-V465」の兄貴分。7チャンネルのアンプを搭載しながら、価格は6万1950円に抑えた。ブラックとゴールドの2色を4月下旬に発売する。

「AX-V565」のボディーデザインはAX-V465と共通だ。フロントパネルにはFL管を使用したディスプレイを搭載。従来機よりも文字サイズを47%も大きくして視認性を高めた。各入力ソースは、ユーザーが自由にリネーム(9文字まで)できるAX-V465との違いは、まず7チャンネルのアンプを搭載したこと(AX-V465は5チャンネル)。1チャンネルあたりの出力は最大115ワット(定格90ワット)とAX-V465よりも少し低くなっているが、7.1チャンネルのHDオーディオを収録したBlu-ray Discもフルに再生できる。また、サラウンドバック用の2チャンネルは、フロントスピーカーのバイアンプ駆動に使用することも可能だ。
さらに、AX-V465にはないアップコンバーター、およびオンスクリーンメニューを搭載。アンカーベイ・テクノロジー製のビデオスケーラーを採用し、DVDソフトなどの480i/480p映像を1080pで出力できる。なお、ヤマハではビデオスケーラーの詳細を公表していないが、試用機の天板を開けてみると「ABT1012」という型番が確認できた。昨年の「DSP-AX863」に採用された「ABT1080」よりも新しい世代のチップだ。
リアパネルは、サラウンドバック用のスピーカー端子が増えただけでAX-V465と共通。映像入力と音声入力を「AV1」などのようにまとめた分かりやすい“テレビスタイル”表記を採用している。HDMI入力は4系統で、x.v.ColorやDeep Colorはもちろん、各社のHDMIリンク機能をサポート。東芝、ソニー、パナソニック、三菱電機、シャープ、日立製作所のテレビと組み合わせた場合、テレビ側のリモコン操作でアンプの電源オン/オフや音量調節、入力切り替えなどが行える。HDMIのスタンバイスルーにも対応した。
もちろん、初期導入時に音場を自動設定できるYPAO(Yamaha Parametric Room Acoustic Optimizer)を採用。そのほか、フロント2チャンネルだけで擬似的にサラウンド音場を楽しめる「バーチャルシネマDSP」、よく使う映像ソースや音場プログラムをワンタッチで選択できる「SCENE」ボタンなども搭載している。主な仕様は下表の通り。
| 型番 | AX-V565 | AX-V465(発表済み) |
|---|---|---|
| 定格出力 | 90ワット×7 | 105ワット×5 |
| 最大出力 | 115ワット×7 | 140ワット×5 |
| HDMIアップスケーリング | 1080P対応 | ー |
| オンスクリーンディスプレイ | ○ | ー |
| 入力端子 | HDMI×4、コンポーネント×2、D4×2、コンポジット×5、アナログ音声×5、光デジタル×2、同軸デジタル×2 | |
| 出力端子 | HDMI×1、コンポーネント×1、D4×1、コンポジット×1 | |
| 外形寸法 | 435(幅)×364(奥行き)×152(高さ)ミリ | |
| 重量 | 8.5キログラム | 8.4キログラム |
| ボディーカラー | ブラック、ゴールド | ブラック |
| 価格 | 6万1950円 | 4万9350円 |
| 発売日 | 4月下旬 | 3月下旬 |
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