現地時間の6月2日、北米ロサンゼルスで開催されているElectronic Entertainment Expo(E3 2009)において任天堂(Nintendo of America)のメディアブリーフィングが開催された。次なるイノベーションとサプライズを用意したと始まったメディアブリーフィングでは、「New Super Mario Bros. Wii」や「Metroid : Other M」といったWii向けの新作のほか、脈感知デバイス「Wii Vitality Sensor」を発表。ニンテンドーDSiカメラとFacebookの連携なども紹介された。
ライトユーザーとコアユーザーに等しく楽しめるゲームを提供するべく任天堂がイベントに用意したのは、昨年の7月15日に催された「E3 Media & Business Summit 2008」にて発表がありまもなく発売となる「Wii MotionPlus」と、それに対応した「Wii Sports Resort」だけではなかった。全世界で1500万台も販売された「Wii Fit」の拡張版ともいうべき「Wii Fit Plus」がそれ。従来のエクササイズとバランスゲームはもちろんのこと、トレーニングメニューをカスタマイズし、個人に合わせたものや、部位に特化したメニューを用意。新たに15ものバランスゲームと、6つの筋トレ・ヨガが新たに追加されている。「Wii Fit Plus」はバランスWiiボードとの同梱版とは別に、ソフト単体での発売も予定されている。発売は2009年秋を予定。
Wiiのソフトウェアでは、4人同時プレイを可能とした「New Super Mario Bros. Wii」のほかに、3Dアクションアドベンチャーの新作「Super Mario Galaxy 2」を2010年に発売すると報告。Team NINJAが開発に携わるメトロイドの新作「Metroid: Other M」も2010年を予定している。
また、DS関連では、6年ぶりの新作となる「Golden Sun DS」が2010年に発売されることが明らかになったほか、ニンテンドーDSi内蔵のカメラで撮影した写真を直接Facebookにアップロードできる新機能「Integrating Photos with Facebook」のサービスが、今夏のシステムアップデートから可能となる旨が紹介された。
任天堂の代表取締役社長である岩田聡氏は、新たなゲームを取り巻く環境としてユーザーを3つにカテゴライズし、2億9500万はいるであろうアクティブなゲームユーザーのほかにも、1億4900万人はいるこれからゲームユーザーになることが期待される人々への訴求を目標にしていることを宣言。1つのタイトルですべてのプレイヤーを満足させる、まさに“みんなのゲーム”というべきタイトルの創造が必要だと力説した。それには異なる方向性が必要と、ユーザーの脈拍をはじめとした身体が発するさまざまな信号を感知する「Wii Vitality Sensor」を発表した。これはWiiリモコンに装着する形で使用されるようで、ストレス社会にリラックスを与える新機軸になるだろうと岩田氏は説明した。
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