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» 2009年07月27日 16時22分 公開

ひさびさの“とんがった”ネットワークプレーヤーキット「MOVIE PIRATES」で、ムフフに遊ぼう(後編)HDMI+フルHD+H.264+NAS+DVD÷ムフフ機能(2/2 ページ)

[坪山博貴(撮影:矢野渉),ITmedia]
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DLNAによるネットワーク共有はどうか

 では(サポート対象外の)UPnP、Windows Media ConnectをはじめとするDLNAサーバへのアクセスはどうだろう。試用機で確認した限り、TVersityやバッファロー「Buffalo Media Server(Link Theater LT-H90付属)」は問題なく利用が可能だった。一方、Windows Media Connectはサーバとして認識したりしなかったり、認識しても接続できないことが多発し、挙動が不安定だった。このあたりの不安定さが、現状で非サポートとなっている理由かもしれない。

photophoto UPnP利用時にLANを選択すると、DLNAサーバー名が並ぶ。画面は上から東芝「RD-S601」のDLNAサーバー、バッファロー「Buffalo Media Server」、Windows Media Connect(PC1)、TVersity、Windows Media Connect(PC2)となる。UPnP利用時も操作方法は基本的に同じだ(ただし、このときはファイル名がマーキー表示されないのは残念)。ちなみに、画像のRD-S601に保存したテレビ録画番組は音声のみしか再生されず、残念ながら有効利用できなかった

 問題なく接続できたサーバに関しては、ファイル名の一部文字化けが発生する以外は動作はすこぶる安定していた。今回は安定した通信速度で検証するために本機もPCもすべて有線LAN接続で試したが、15Mbps程度までであればビットレートの高い動画の再生も問題なく行えた。また、利用するサーバ側のソフトにも影響するとは思うが、特に動作速度で強く不満に思うこともなかった。UPnP接続の難点は、ネットワーク経由でISOイメージを再生できないことが挙げられるが、これは本機のHDDに転送してしまえば済む。ネットワーク接続での再生に関しては、こちらの方法のほうが運用は楽そうだ。


 一方、PCから内蔵HDDへのアクセスは、SambaかFTPを利用して行う仕組みだ。本機側のネットワーク名やFTPの接続ID、パスワードも任意に設定できる。文字コードをUTF-8に設定しないと日本語のファイル名が文字化けする点を除けばFTP接続は特に難しいことはない。もちろんPCから書き込むだけなく、PCから本機に保存するファイルをFTPで読み出すこともできる。

 ファイルの転送速度は、PCからの書き込みで3Mバイト/秒、読み出しは6Mバイト/秒程度と、値だけ見ると微妙だ。ただ、本機でコンテンツ再生中もアクセスできるので、裏で転送しておく方法であれば実利用においてはそれほど気にならない。ちなみにDVD-VideoのISOイメージ再生中で、実測2M〜3Mバイト/秒程度だった。

photophoto 本機側のサーバー機能(PCから本機へアクセスする場合)となるSambaとFTPの設定画面では、接続用のIDとパスワードを設定できる。Sambaはネットワーク名やワークグループの設定も行える
photophoto Samba動作中の本機へPCからアクセス。PCからネットワークドライブ/NAS代わりに扱える

レコーダー派も、PC録画派も「これができるなら」の多くを実現

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 本機は、HDMI接続でき、フルHD解像度のMPEG-4 AVC/H.264(以下、H.264)動画を再生できるパワフルな再生性能に加え、再生可能なコーデックも多いので、昔からPCに保存するデータも含めて再生できる可能性が高いのも大きなポイントだ。この点は、古いコーデックは切り捨てられがちな、デジタルレコーダー付属(あるいはDTCP-IP対応)のメディアプレーヤー機能にない魅力といえる。一方、ファイル共有を利用したネットワーク再生には少々のクセがあるものの、この点はUPnP接続を使えば済むし、UPnP接続の難点は内蔵HDDからの再生を併用することでおおむね解決できる。

 また、本体のみで行えるDVD-Videoのバックアップ機能も使い方によってはプラスαの魅力になりえる。DVDのバックアップはUSB接続したHDDに対しても行えるので、PC不要のDVDリッパーとしても使える。この手のメディアプレーヤーというといわゆる“PC録画派”が支持する製品だったわけだが、例えば、アナログテレビ時代のDVDレコーダーユーザーにもどうだろうと思うのだ。

 もちろん著作権保護が施されるデジタル放送の録画番組に関しては“基本的に、致し方ない”のだが、テレビや家庭用ゲーム機へDLNAクライアント機能の実装が進んでいる現状を考えると不要と割り切ってみてもいい。そんな割りきりができる人にとって、対応コーデックが充実し、柔軟に運用できる本機は、“遊べる”メディアプレーヤーとして、ひさびさに気になる存在であることは間違いないだろう。



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