HDDを内蔵できる、“ちょっと変わり種”なネットワークメディアプレーヤー──「MOVIE COWBOY」(前編)(1/3 ページ)

» 2005年08月03日 22時23分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ハンファ・ジャパンの新ブランドDIGITAL COWBOY第1弾製品として登場したのが「MOVIE COWBOY(DC-MC35UL)」。3.5インチを内蔵できる外付けHDD型の本体にて、MPEG-1/2/4フォーマットの動画ファイル、各種音楽ファイルや画像ファイル再生が行えるネットワークメディアプレーヤーだ。

photo DIGITAL COWBOY「MOVIE COWBOY」。実売価格は1万6000円前後(ITmedia Shoppingで最安値をチェックする)。ちょっと大きめの外付けHDDの前面に操作ボタンが付いているといった感じだ

 MOVIE COWBOYは、いわゆるネットワークメディアプレーヤー製品では多く見られる横置きDVD+LAN対応というスタイルのものではなく、HDD+LAN対応という外付けHDDのような形状のものとなる。製品そのものにはHDDは含まれず、HDDはユーザー自身で組み込むセミキット形態で販売される。なおHDDを搭載せずとも、LAN内別PCの動画ファイルなどを本機経由でTV出力するといったネットワークメディアプレーヤー機能は使用できる。

 搭載インタフェースは100BASE-T LANとUSB2.0。PCとUSB接続することにより、組み込んだHDDをUSB外付けHDDとして活用することもできる。この点がDVD+LANタイプのネットワークメディアプレーヤーにはないメリットと言えるだろう。

 なおMPEG-4は、携帯電話や家電機器で採用例の多いISO-MPEG4系(拡張子ASF/3gp/mp4など)ではなく、DivXやXviDに代表されるPCでの利用に比較的多く使用されている形式をサポートするのも特徴の1つだ。

 DVDドライブを搭載しないということもありり、筐体サイズはよくある外付けHDD+α程度のサイズでほどほどコンパクトだ。縦置きのためのスタンドも付属する。リモコンは薄型のカードタイプのものが付属する。ボタンは1つ1つが独立したタイプでストロークも十分あり、操作感は悪くない。

photo リモコンはカードタイプだが、ボタンはいわゆる一体型でペコペコなものではなく、1つ1つが独立したタイプ。ストロークも結構ある

基本操作は、本体・リモコン双方で行える

 本体前面にはクリアパネルがあしらわれ、4方向ボタンの中央に決定ボタン、さらに3つの操作ボタンを備え、本体だけでも基本的な操作も可能となっている。

photo 前面は白ベースにクリアパネルというデザイン。4方向+決定、POWER、PLAY/PAUSE/STOPボタンを本体に備える。下部には各種インジケータと赤外線リモコンの受光部がある

 それほど利用頻度は高くないと思うが、リモコンがボタン電池を用いるタイプであるため、いざ電池切れで手持ちに予備の電池がない、といった場合や一時的にどこかになくしてしまったといった場合にも本体のみで基本操作が行えるのは、そこそこ求めやすい価格(実売1万6000円前後)の製品にしてはうれしいところだ。

 ちなみに青色LEDにより操作部を鮮やかに照らし出す仕組みになっているが、LEDは消すこともできる。以前レビューした、アイ・オー・データ機器製ギガビットLAN搭載NAS「Giga LANDISK」(レビュー参照)試用時にも述べたが、基本的には電源付けっぱなしということがほとんどであろうこの手の製品の場合、消灯時には、その鮮やかなLEDが逆にまぶしく感じることがあるため、筆者はかなり必須といえる機能だと考える。

photo 前面の操作部は青色LEDをバックライトとして装備するが、目障りにならないように無効にすることもできる。

最大1080i出力も可能なコンポーネント出力や光デジタル音声出力を装備

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