ユーザーが組み込むHDDは、右側面のねじを4つ外してカバーをずらすように取り外せば着脱が可能となる。ねじはコインでも回せる、やや大型のタイプが採用されており、ある程度緩めれば手回しで外せるのも簡単なところだ。
HDDそのものはねじ止めなどの必要がなく、IDEケーブルと電源ケーブルを接続してケース内のトレーに収めるだけ。右側面のカバーを閉じれば押さえつけてくれる仕組みとなっており、ドライバレスでの着脱ができる。
筐体はファンレス仕様、騒音源となりえるファンは搭載されない。そのためやや心配な点となるのは熱問題であるが、ケース内部には結構余裕があるし、スリットも多く備わっているため、放熱性はそれほど悪くはなさそうだ。電源を入れっぱなしでもHDDにアクセスがない場合、発熱の最大要因であるHDDの回転はストップされる仕組みにもなっている。ただしケースも、HDDトレーもプラスチック製なので、熱伝導でケース全体から放熱するといったことは期待できない。少なくとも10000rpmクラスといった発熱量の多いHDDは利用しない方がよさそうだ。
インタフェース類はすべて背面にある。映像出力はRCA/S-Videoとコンポーネント(480P/720P/1080i)、音声出力は光デジタル/同軸デジタル端子が備わる。競合するネットワークメディアプレーヤー製品にはDVI出力やD端子を備える製品もあるが、D端子に関してはコンポーネント−D端子変換コネクタを用いればいいし、DVIは家庭用TVとの接続が前提であれば、現状それほど問題にはならないだろう。なおRCA映像出力は設定に関わらず常時出力されるようだが、S-Videoとコンポーネント出力は排他のようなので注意したい。
また同種の製品ではよくあるが、コンポーネント出力側に設定すると、RCA/S-Video接続で映像が出力されない場合がある。接続するTVを変更して画面が映らない場合などは、リモコンの「VIDEO」ボタンを押すと一時的に出力設定を変更することができるので、画面が無事表示されたら設定も変更しておくとよいだろう。
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