2009年春に出た富士フイルムの「FinePix F200EXR」(以下、F200EXR レビュー)は、スーパーCCDハニカムEXRという画期的なCCDがウリ。画素の使い方を工夫することで(有効画素数は1200万画素)、「600万画素だけどダイナミックレンジが広い」モードと「600万画素だけど高感度で低ノイズ」モードを持っているのである。前者をダイナミックレンジ優先(DR)、後者を高感度優先(SN)と呼ぶ。
でも大きめCCDを使ったちょっとハイエンド気味の機種だった。 そこで、夏モデルとして敷居を下げ、より手軽に幅広く楽しめる弟分モデルを投入してきたのである。それが「FinePix F70EXR」(以下、F70EXR)だ。
大きく変わったのは2点だ。ひとつはCCD。1/1.7インチの1200万画素から1/2インチの1000万画素になった。少し小さくなったが、その分画素数も落としたので性能は変わらないという。CCDが小さいとコスト面でもレンズの大きさでも有利だ。
もうひとつはレンズ。F200EXRよりボディが薄くなったにもかかわらず、28ミリ相当からの10倍ズームという高倍率ズームレンズを搭載してきたのだ。より望遠に強くなった上にボディが薄くなって持ち歩きやすくなったのである。これは楽しみ。
さらに変わった点が3つ。液晶モニターが3インチから2.7インチに少し小さくなったこと、赤外線ポートがなくなったこと、そして記録メディアがSDメモリーカードのみになったこと(F200EXRはxDピクチャーカードも使えた)だ。記録メディアについては、従来のFinePixからの流用ができないので買い換えユーザーは注意、ということ。逆に他社からの買い換えはしやすくなった。とりあえず、富士フイルムはSDメモリーカードに完全に移行したといっていいだろうね。
F70EXRといえば何はともあれEXRモードである。背面にあるモードダイヤルのうち「EXR」と書いてあるポジションがそうだ。
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