ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは10月9日、シルバーウィーク商戦の家電量販店、店頭における主要家電製品の販売動向を発表した。大型連休を含む9月第3〜4週における家電販売金額は、前年比で4.9%増と回復傾向が見られたものの、行楽需要や家族連れの来店を見込んだ事前の予想からは、「連休が大型化したことによる販売増は限定的で、あくまでも休日1日分が上乗せされた程度の伸びにとどまった」と分析している。
不調の続くデジタルカメラはこの期間、前年比1.1%減(数量)とほぼ前年並みとなり、「連休による行楽需要が市場の回復を後押しした」としている。ただ、一眼レフカメラの売れ筋が10万円以下のエントリーモデルに移行したこともあり、金額ベースの回復は低調だ。新製品ラッシュによる旧モデルの値下がりも影響しているという。ビデオカメラは、新型インフルエンザ流行に伴って運動会などの行事が中止・延期されているあおりを受け、数量で前年比3.5%減、金額で前年比17.1%減と沈んだ。
エコポイントの対象となる3製品のうち、薄型テレビと冷蔵庫は堅調。金額ベースの前年比で、薄型テレビは33.8%増、冷蔵庫は14.6%増だった。価格下落にさらされている薄型TVに対して、冷蔵庫は大型化と省エネを訴求した効果により高価格商品が売れ、数量ベースでは昨年並みながら、価格ベースで大幅な伸長を見せた。エアコンは冷夏の影響を引きずって数量で16.3%減、金額で16.2%減と、ともに前年割れに終わった。
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