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高精細EVF対応の“デジタルPen”上位機種「E-P2」(1/2 ページ)

» 2009年11月12日 11時04分 公開
[ITmedia]
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 オリンパスは11月12日、マイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタルカメラ「OLYMPUS PEN E-P2」を12月上旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格はボディのみが10万5000円(受注生産)、「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」を組み合わせたレンズキットが11万5000円前後、「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」を組み合わせたパンケーキセットが12万5000円前後。

photophoto 「OLYMPUS PEN E-P2」(レンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」)カラーはブラックとシルバーの2色

 新製品は「E-P1」の上位モデルとなる製品で、撮像素子などのスペックはほぼ同一だが、「アクセサリーポート」を新設することで新オプションの電子ビューファインダー「VF-2」(3万1500円)に対応したほか、アートフィルターや仕上げモードに新要素を追加した。

 アクセサリーポートはホットシューの下に設けられており、VF-2のほかマイクアダプター「EMA-1」(1万1235円)も装着可能。VF-2は144万画素の高精細タイプで、視野率は100%、倍率は1.15倍。カラーフィルター方式の採用により、ゴーストが目立たず、色残像も少ないという。電子式のため、ホワイトバランスや露出、マルチアスペクトなど施した撮影設定がすぐさまに反映されるのも大きなメリットといえる。

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photophoto 「VF-2」を装着したE-P2。VF-2には可動機構も備える

 撮像素子やボディサイズなどはE-P1と変わらず、撮像素子は4/3型(17.3×13ミリ)の“ハイスピード Liveセンサー”で、画素数は1230万画素。ボディサイズは120.5(幅)×70(高さ)×35(奥行き)ミリ。レンズマウントはもちろんマイクロフォーサーズマウントだ。背面には3型23万画素の“ハイパークリスタル液晶”を搭載する。

photophoto 背面。右写真のホットーシュー下に見えるのが新設されたアクセサリーポート

 アートフィルターはE-P1の6種類から8種類に増加した。追加されたのはミニチュアを撮影しているような雰囲気を作り出す「ジオラマ」と、フィルムカメラ現像時にあえて通常とは異なる現像液を使うことで色の変化を楽しむクロスプロセスを模した「クロスプロセス」の2つで、ポップアート/ファンタジックフォーカス/デイドリーム/ライトトーン/ラフモノクローム/トイフォトは引き続き搭載する。

photophoto アートフィルター「ジオラマ」適用例
photophoto アートフィルター「クロスプロセス」適用例

 これらアートフィルターは動画撮影時にも適用可能で、動画撮影モードはHD(1280×720ピクセル)とSD(640×480ピクセル)の2つを備える。動画コーデックはMotionJPEGで、音声コーデックはリニアPCM。撮影した動画ファイル拡張子は.AVIだ。HD/SDいずれのモードで撮影してもフレームレートは30fpsだが、一部アートフィルターの適用時には低下する。

 カメラが被写体を認識して自動的に適した撮影モードを適用する撮影モード「iAUTO」には、新たに仕上がりモード「i-FINISH」が搭載された。被写体の“主要色”を識別して強調することで、主要被写体の引き立った、臨場感ある写真を撮影することができる。また、AFには新たに動体追尾AFが追加された。

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