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お部屋の中でミニチュアゴルフ 「どこでもファミリーゴルフ」橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第29回(2/2 ページ)

» 2009年12月08日 13時56分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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 クラブセレクトレバーは1W(1番ウッド)、3W(3番ウッド)、5I(5番アイアン)、7I(7番アイアン)、PW(ピッチングウェッジ)、SW(サンドウェッジ)の6種類があり、これを動かすとボールの位置や高さが微妙に変わって飛距離や弾道が変化する。1Wがもっとも弾道が低く長く飛び、SWがもっとも弾道が高く飛距離が短い。弾道が高くなることでバックスピンもかかるようになり、ボールが落ちたあとに転がる距離が短くなる。このあたりは現実のゴルフと同じだ。

身近な日用品を使ってユニークなコース作り

 今度はコースをセットしてみる。最初にグリーンとティーグラウンドの位置を決めて、その間にフェアウェイを置く。あとは樹木やバンカー、池を自由に配置する。コースレイアウトの例が説明書に18種類も掲載されているので、最初はこれを参考にするといいだろう。フェアウェイが2枚入っているので、フェアウェイとフェアウェイの間に池や樹木などを置けば難易度が上がる。

photo 大きなカップの上にピンの旗が立っているグリーン

 机などを利用して、高さを変えて打ち上げホールや打ち下ろしホールを作ってもいいし、間に谷を挟んで飛び石ホールを作ってもおもしろい。また、タオルを敷いて“ラフ”を作ったり、扇風機を回して風を起こしたりするのもアリだ。

 セットされている池やバンカーも、フェアウェイと違って微妙に摩擦が強く、打ちづらくなっている。このほか、ペットボトルやカーテン、バケツ、コップ、傘など、家の中にある身近な日用品を障害物として活用すれば、現実ではありえないようなユニークなコースを数多く作れる。工夫を凝らして、オリジナリティあふれるコース作りに挑戦してみよう。

photophoto 一通りパーツを置いて簡単なコースを作ってみた(左)。説明書にはさまざまなレイアウトの例が掲載されている(右)

ゴルファー人形の操作性はバツグン

 実際にプレイしてみた感想だが、とにかくゴルファー人形の操作性は抜群だ。レバーが引きやすく、飛距離の調節もしやすい。この手のゲームだと、ボールが飛びすぎたり、反対に非力すぎたりしてうまくいかないことがよくあるが、この商品はほとんどストレスがない。カップも大きめにできているので、ボールが遠くからでも入りやすく、コツさえつかめばパーやバーディーを連発できる。

 かといって、簡単すぎてつまらないという心配もない。その気になれば、部屋の中のスペースや障害物をフルに活用して、いくらでも難易度を上げられるからだ。パットについても、グリーンのマットの下にタオルなどを入れて傾斜を変えれば、ラインを複雑にできる。全体的な難易度のバランスは絶妙だと思う。

 唯一の不満は、フェアウェイがペラペラで薄く、耐久性が心配なこと。まあこれは値段が値段だけに仕方ないかもしれない。なんといってもゴルファー人形の出来がすばらしいので、このような細かい不満は許せてしまう。趣味でゴルフを楽しんでいる人はもちろん、ゴルフクラブを一度も振ったことのないような人にもおすすめだ。手軽にゴルフのルールや魅力を教えるツールとしても役立つと思う。

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