ジオラマは、目の錯覚を利用して実際の風景をおもちゃのジオラマの写真のように変換するフィルターで、変換にやや時間はかかるがうまく撮れればかなり面白い写真になる。ジェントルセピアは、いわゆるセピア調の写真が撮れるのだが、シャドー部のトーンを落とし、落ち着いた上品なイメージになる。アートフィルターは、従来通り動画にも適用できる。動画は1280×720ピクセルのHD動画を撮影でき、1回の撮影で7分まで撮影できる。この辺りのスペックはE-P1/2と同等だ。
前述の通り、ムービー録画ボタンが新設されているので、静止画を撮影しながら、すぐに動画撮影が行える。モードダイヤルでムービー撮影に合わせると、シャッタースピードや絞りの変更も可能だ。
メニュー画面を見てみると、E-P1/2とそれほど大きな違いはない。初心者であればiAUTOを使い、慣れるに従ってP/A/S/Mと、よりマニュアルの撮影を使っていくといい。ライブガイドを参考に、どういう風に設定を変更すると、どういった写真が撮れるのか分かってくると、さらにいろいろなシーンで撮影ができるようになる。
初心者だけでなく、上級者がサブカメラとして利用する場合も、E-PL1は細かい設定ができて、十分に満足できるはず。細かい設定を変更したい場合、デフォルトでは詳細設定メニューが隠されているので、明示的に表示をオンにする必要がある。
E-P1/2と同様、かなりマニアックな設定も変更できるので、上級者でも満足できそう。E-P1/2と比較すると、一部省かれている設定もあるが、おおむね同等と考えていい。ダイヤルがない分、マニュアル操作は少し手間がかかる、かといって使いにさを感じさせる訳ではない。機能としては極端に差があるというよりも、高級感と使い勝手でカメラ好きに訴求するE-P1/2と、よりコンパクトに、気軽に撮影できるE-PL1という分け方が良さそうだ。Liteとはいえ、初心者だけのためのカメラではないのだ。
コンパクトで軽快に持ち歩けるE-PL1は、小さなレンズ交換式カメラが欲しいユーザーに最適だ。細かいことを考えないで撮影してもいいし、シーンに応じて自分で設定を変えながら撮影してもいい。「よりライトに、よりスマートに」という言葉がぴったりのカメラだ。
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