撮影した映像は前述のとおり、.MP4の拡張子を持つファイルとして記録される。映像はMPEG-4 AVC/H.264、音声はAACで圧縮されており、QuickTime Playerのほか、H.264に標準で対応したWindows 7上では、Windows Media Playerでも再生可能だ。
Full-HD(1920×1080ピクセル 16Mbs)からのスクリーンショット。「ビデオカメラ」としては光学ズーム倍率が9倍と低く、遠くの被写体を狙うのは苦手。カメラの性格から言っても、大きく写したいのなら、可能な限り被写体に近づいて撮るべきだろう最高画質でもビットレートは約16Mbpsに抑えられているが、PCでの再生にはやや負荷の高いフォーマットである。Core i7 860(2.8GHz)を搭載したデスクトップPCではフルサイズでも問題なく再生できたが、Core Duo T2400(1.83GHz)を搭載した古いノートパソコン(ThinkPad T60)では、半分のサイズに縮小してもコマ落ちが発生した。もっとも、最近ではH.264の再生支援機能のついたネットブックなども増えてきたから、高性能なPCでなければ再生できない、とは言い切れないが、気軽に楽しむには、PCを使わずにHDMI経由でテレビに直接映してしまうのがいいかもしれない。
また、市販のビデオ編集ソフトでも、本製品の映像ファイルを問題なく読み込めるものが増えてきたが、負荷はやはり大きいようで、AVCHDの高速編集を実現した「EDIUS Neo 2 Booster」(トムソン・カノープス)を例にとると、AVCHDカメラなら3つの映像を同時に再生できるほどのPCでも、MP4形式の映像は1ファイルの再生もコマ落ちが発生するほどだった。
今回はAVCHDビデオカメラと同時に試用したのだが、もとより並べて比較すべき製品ではない。というより、DMX-CS1によるスナップ撮影は、ビデオカメラでの撮影とはまったく異なる体験だと感じる。撮る人と撮られる人の距離感が異なり、撮られる人の受ける威圧感が異なり、そしてカメラ自体の携帯性のよさが異なるから、おそらくDMX-CS1でしか撮れない映像がたくさん得られるハズだ。しかも、家に帰ってテレビにつなげば、フルHDの精細な映像を楽しめる。DMX-CS1ならではの魅力が見出せる人にとっては、実売4万円前後という価格以上の満足度が得られる1台といえる。
1991年7月17日生まれ、東京都出身、AB型。チョコレート大好き(1日約1キロ食べています)! 動画共有サイト「zoome」で「チョコ姫★倉岡生夏」ムービー日記更新中
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