ソニーは3月9日、液晶テレビ“BRAVIA”の新製品として、3D対応モデルやHDD内蔵モデルを含む6シリーズ15機種を発表した(→選べる3Dテレビ、ソニーが発表)。このうち、狭額フレームと4倍速パネルで人気の高「W5」シリーズの後継機となるのがNX800シリーズ。3D表示には対応していないが、スタイリッシュモデルというコンセプトを引き継ぎ、「クリアブラックパネル」に前面ガラスを組み合わせたモノリシックデザインを採用している。
バックライトはLEDエッジライトとなり、厚さが46インチで25〜55ミリと従来機よりもかなり薄い。また、バータイプのアルミ製テーブルトップスタンド(通称“ぶんちんスタンド”)にも対応。正面を向くように垂直に画面を立てられるほか、ローボードなどに設置して視聴者が若干“見下ろす”シチュエーションを想定し、画面に上向き6度の傾斜を付ける「6°UpWard Style」も可能になっている。

モノリシックデザインコンセプト(左)。オプションのアルミ製テーブルトップスタンドと組み合わせた46V型。この通称“ぶんちんスタンド”は、前面がパンチングアルミになっており、テレビの下面にあるスピーカーから出た音が、ここから正面に向けて放射される仕組みだ。このスタンドが使えるのは、上位モデルのHX900シリーズとNX800シリーズだけ(右)ソニーによると、モノリシックデザインのBRAVIAには、前述の「6°UpWard Style」にくわえ、「On/Off Conscious」(オン/オフ コンシャス)、「Contrast of Materials」(素材のコントラスト)という3つの要素が含まれるという。オン/オフ コンシャスは、電源が入っていないときでも“研ぎ澄まされたたたずまいで、インテリアの一部として部屋にとけ込む”ということ。素材のコントラストは、前面ガラスとアルミニウムスタンドといった対照的な素材を組み合わせることで互いの質感が強調され、全体として高い上質感を生み出すという。
また、HX900シリーズにもないスタイリッシュなポイントとして、フレーム部に浮き上がる自発光式のタッチセンサーキーが挙げられる。側面のボタンを押すと、フレームの向かって右下の部分にタッチパネルが光り、触れるだけで操作が可能。さらにスタイルという点では、Wi-Fi内蔵でネットワークをシンプルに構成できる点も見逃せない。
付属のリモコンは、“おき楽リモコン”。春モデルのEX700シリーズなどと共通のデザインながら、赤外線ではなく無線方式を採用し、Felicaポートも搭載している。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
| 型番 | KDL-46NX800 | KDL-40NX800 |
|---|---|---|
| 画面サイズ(解像度) | 46V型(1920×1080ピクセル) | 40V型(1920×1080ピクセル) |
| バックライト | LEDバックライト(エッジ型) | |
| 3D機能 | なし | |
| 入出力端子 | HDMI×4(側面2)、D-sub15ピン、LAN、USBなど | |
| 外形寸法(スタンド含む) | 1127(幅)×742(高さ)×320(奥行き)ミリ | 994(幅)×669(高さ)×290(奥行き)ミリ |
| 重量(スタンド含む) | 28.8キログラム | 23.8キログラム |
| 実売想定価格 | 26万円前後 | 22万円前後 |
| 発売時期 | 4月30日 | |
選べる3Dテレビ、ソニーが発表
XR1後継の“最高画質”、“BRAVIA”「HX900」シリーズ登場
3D標準搭載、カメラセンサーも搭載したBRAVIA「LX900」シリーズ
HDD内蔵のエントリー機、BRAVIA「BX30H」シリーズ
アナログ停波まで1年余、薄型テレビ天王山のトレンドを予測する
3Dの未来と課題Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR