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どこでも地デジ、どこでもBlu-ray Disc、パナソニック「DMP-BV200」を試す(2/2 ページ)

» 2010年05月10日 20時04分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 大きくなった液晶画面は、解像度が1024×600ピクセルとBD視聴には物足りない印象を受けるかもしれないが、実際に再生すると映像の精細感は十分に感じとれた。映画ソフトの24P再生にも対応(HDMI出力も可能)。HDオーディオは、ビットストリーム出力とPCMデコードをサポートした。

 ただし、表面の光沢処理(というか透明なアクリル板そのもの)は考えもの。液晶パネルの周囲が黒くなっていることも手伝い、画面とその周囲に映り込みがはげしい。光沢処理は、液晶テレビや液晶ディスプレイのトレンドに沿ったものだが、今回のようなポータブルテレビにはあまり適さない。と言うのも、テーブルに置けば画面が斜めになる構造なので天井の光源が映り込む。しかもバッテリー内蔵の同機では、明るい屋外に持ち出すこともあり得る。ポータブル機器の利用シーンを考えれば、違う選択もあったのではないか。

photophoto 付属のバッテリーパック「DY-DB30」は、背面下部に装着する。左に寄せて溝に合わせ、はめ込んだら右にスライドさせると固定される仕組み。奥に見えているのはmini B-CASカード

DLNAに「YouTube」

 DLNAや「YouTube」もサポート。DLNAについては、手持ちの東芝「RD-A300」をサーバにして試したが、もちろん問題なく利用できた(有線LAN)。「お部屋ジャンプリンク」対応をうたう同社製BDレコーダーであれば、レコーダーと同等のGUIを表示してより簡単に操作できる。

photophotophoto メニューから「ネットワーク」を起動すると「お部屋ジャンプリンク」(DLNA)と「テレビでネット」(YouTube)を選択できる(左)。DLNAのサーバ一覧からRD-A300を選ぶと録画番組の一覧(中)。再生中は早送り/早戻し、一時停止など基本操作は問題なく行えた(右)
photophotophoto 「YouTube」の動画再生も可能。今回は有線LAN接続で試したが、オプションとして無線LANアダプターも用意されている

 個人的に気に入ったのが、「フォトフレームモード」だ。DMP-BV200では、「ブラック」「ホワイト」「アイボリー」「レッド」という4色のバックカラーに画像と時計やカレンダーを組み合わせて表示できる。時刻やカレンダーとの組み合わせは6パターン。リモコンの「フレームモード」ボタンで色を選び、「時計/カレンダー」ボタンでパターンを変更できる。カード内に動画が混在している場合は、音声なしで再生する。

photophotophoto 「フォトフレームモード」は、SDメモリーカード内の写真や動画に時計やカレンダーを組み合わせて表示してくれる。バックカラーは4種。それをバックにして小さな画像とカレンダー、全画面表示に小さな時刻表示など、6パターンの表示スタイルを選択できる。音楽CDをBGMにすることも可能だ。
photophoto テレビやBDを視聴していないときも役に立つ

 DMP-BV200は、ぜいたくなポータブルテレビだ。録画機能を除けば、ほぼ“オールインワン”といえる多機能っぷりで、内蔵アンテナやDLNAといった機能を利用して“2台目のテレビ”としても十分に活用できる。もちろん内蔵バッテリーを生かせば、利用シーンはさらに広がるはず。さまざまな場所で、いろいろなコンテンツを楽しみたいという人には、うってつけの小型テレビといえるだろう。あと、個人的には防水仕様になってくれるとうれしいのだが……。

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