大きくなった液晶画面は、解像度が1024×600ピクセルとBD視聴には物足りない印象を受けるかもしれないが、実際に再生すると映像の精細感は十分に感じとれた。映画ソフトの24P再生にも対応(HDMI出力も可能)。HDオーディオは、ビットストリーム出力とPCMデコードをサポートした。
ただし、表面の光沢処理(というか透明なアクリル板そのもの)は考えもの。液晶パネルの周囲が黒くなっていることも手伝い、画面とその周囲に映り込みがはげしい。光沢処理は、液晶テレビや液晶ディスプレイのトレンドに沿ったものだが、今回のようなポータブルテレビにはあまり適さない。と言うのも、テーブルに置けば画面が斜めになる構造なので天井の光源が映り込む。しかもバッテリー内蔵の同機では、明るい屋外に持ち出すこともあり得る。ポータブル機器の利用シーンを考えれば、違う選択もあったのではないか。
DLNAや「YouTube」もサポート。DLNAについては、手持ちの東芝「RD-A300」をサーバにして試したが、もちろん問題なく利用できた(有線LAN)。「お部屋ジャンプリンク」対応をうたう同社製BDレコーダーであれば、レコーダーと同等のGUIを表示してより簡単に操作できる。
個人的に気に入ったのが、「フォトフレームモード」だ。DMP-BV200では、「ブラック」「ホワイト」「アイボリー」「レッド」という4色のバックカラーに画像と時計やカレンダーを組み合わせて表示できる。時刻やカレンダーとの組み合わせは6パターン。リモコンの「フレームモード」ボタンで色を選び、「時計/カレンダー」ボタンでパターンを変更できる。カード内に動画が混在している場合は、音声なしで再生する。
DMP-BV200は、ぜいたくなポータブルテレビだ。録画機能を除けば、ほぼ“オールインワン”といえる多機能っぷりで、内蔵アンテナやDLNAといった機能を利用して“2台目のテレビ”としても十分に活用できる。もちろん内蔵バッテリーを生かせば、利用シーンはさらに広がるはず。さまざまな場所で、いろいろなコンテンツを楽しみたいという人には、うってつけの小型テレビといえるだろう。あと、個人的には防水仕様になってくれるとうれしいのだが……。
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