見たい番組をEPG(電子番組表)から予約する、というのは、BDレコーダーや録画テレビを持っている人なら日常的な行為だ。もう少し進んだ機能を持つレコーダーになると、ユーザーが好みそうな番組や新番組を自動的に録画する機能を持っている。見たかった番組を予約し忘れるとちょっとへこむが、それを自動録画番組の中に見つけたりすると、なんだかすごく得をした気になる。
しかし世の中には、録画予約などしなくても、見たかった番組がHDDの中にあるのが“当たり前”というレコーダーも存在する。大容量のストレージと多くのチューナーを搭載し、受信できる放送局を延々と録画し続ける究極のタイムシフトマシン……いわゆる“全録レコーダー”だ。最近なら東芝の「CELL REGZA」やPTPの「SPIDER」シリーズ、少し前ならソニー“VAIO”の「Xビデオステーション」などが挙げられるだろう。
こうした録画機は、録画生活を一変させるという。実際のユーザーに話を聞くと「普通のレコーダーには戻れない」「生活スタイルが変わった」といった意見が多い。ITmediaのY編集長などは、VAIO Xビデオステーションが手放せないがために「地デジに移行できない」とこぼしていた。全録機が生活を変えるという話は本当のようだ。
もちろん、市場にはCELL REGZAのようなデジタルチューナー搭載機も存在するが、おいそれと購入できる価格ではない。しかし、“全録”のエッセンスを手軽に味わえるレコーダーも存在する。それが、ソフィアデジタルの「ARecX 6チューナーレコーダー」である。
ARecX 6は、6つのワンセグチューナーを内蔵したPC用の録画ユニット。ストレージとして外付けのHDDなどを用意する必要はあるが、価格は3万4800円と“けた違い”に安い。ちなみに同社直販サイト「ソフィアダイレクト」では、2万9800円で販売する発売記念キャンペーンを実施中だ(2010年7月13日まで)。
もちろん、録画するのはワンセグなので画質的にはきびしい面もあるが、そのぶん長く録画できるのはメリット。例えば1TバイトのHDDを用意すると、約8000時間(1チャンネル換算)も録画できてしまう。録画時間は“HDD容量が尽きるまで”というのもダテではない。
ARecX 6は、中でDLNA対応のDiXiMサーバが動いており、プレーヤーソフトとして「DiXiM Digital TV」の専用版がバンドルされている。つまり、テレビに直接つなぐのではなく、録画番組はネットワーク経由でPCから視聴する仕組み。中にはテレビで視聴したいという人もいるかもしれないが、もともとワンセグの解像度は320×240ピクセルもしくは320×180ピクセルで毎秒15フレームだ。プレーヤーをPCのデスクトップに表示しておき、仕事やゲームの合間に“ながら見”するのがちょうどいい。
ARecX 6は、一般的なDLNAクライアントには対応しておらず、視聴は専用プレーヤーを導入したPC限定となる。ただ、ネットワークさえあれば別室からでも視聴できるといったDLNAの利便性はそのままで、ワンセグなので帯域幅もあまり専有しないため、自室ではデジタル放送を受信できないケースにも適している。
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