本日4日より開催されているCEATEC JAPAN 2005 ソニーブースにて、本日発表された「VAIO type X Living(VGX-XL70S)」が早速展示されていた。
VAIO type X Livingは、昨年発売されたVAIO type Xのいわゆる派生モデルとして、AVサーバ機能を強化させ、リビングルーム設置での使用が提案されたモデルとなっている。
なおVAIO type Xの大きな特徴であった、1TバイトHDDと3チューナー×2による“X3ビデオサーバユニット”にて6番組同時録画をOS起動なしで実現する録画機能は、別機器となる「Xビデオステーション(VGX-XV80S/40S)にて実現される。
VAIO type XはデュアルコアのPentium D 820、Intel 945Pチップセット搭載マザー、DDR2 SDRAM、SerialATA対応HDD、2層DVD+R対応のスロットイン式DVDスーパーマルチドライブを搭載し、メモリ容量/HDD容量/チューナーカードの種類といった構成をユーザーで指定できる「VAIO オーナーメードモデル」なるメニューにて用意される。価格は18万円から。
VAIO オーナーメードモデルの種類 | ||
メモリ容量 | 1Gバイト(512Mバイト×2) | 512Mバイト(256Mバイト×2) |
HDD容量 | 1Tバイト(500Gバイト×2) | 500Mバイト(250Gバイト×2) |
チューナー・キャプチャーカード | BSデジタル・地上波デジタル・110度CS対応デジタルチューナー+(アナログ)地上波ダブルチューナー | (アナログ)地上波ダブルチューナーのみ |
そのイメージは、まさしくAV機器同様。従来モデルVAIO type Xのデザインも今までのPCとはやや離れ、かつ存在感のあるイメージであったが、存在感というよりはリビングルームに設置したほかAV機器にとけ込む・調和する(であろう)ものとなっているように感じる。
上段のダーク系パネル部分にはスロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブが、下段アルミ調パネルは前面に開くことができ、内部にメモリースティック(PRO含む)/SDメモリカード/CF/スマートメディア/xDピクチャーカード対応のメモリカードリーダー、USB2.0×2、IEEE1394b、マイク/ヘッドフォン(大)端子、S-Video/RCA入力、B-CASカードスロットが備わる。
背面インタフェースは、BSデジタル/110度CS・地上デジタル入力端子(VAIO オーナーメードモデル)、地上アナログキャプチャー入力系、D4出力端子、RCA音声入出力、光デジタル入出力、同軸デジタル出力、無線LAN外部アンテナ接続端子、LAN、USB、IEEE1394など、そしてインタフェースパネル左端にHDMI端子を備える。
なおDVIやアナログVGA端子といった、従来のPCディスプレイに接続するためのインタフェースは搭載されず、HDMIやD4(ないしS-Video/RCA)にてTVと接続し、リモコンあるいはワイヤレスキーボードにより操作する方法となる。まさにリビングルーム専用、「HDMI/D4入力端子付き大型TVへ接続して使いなさい」というイメージである。(編集部注:初出にて「S-Video/RCA出力端子もある」とありましたが、S-Video/RCA出力は搭載されません。お詫びして訂正します。)
Xビデオステーションは、1枚のボードに8基チューナーが搭載され、地上アナログ放送を8番組同時に録画できる同時多チャンネル録画対応ビデオレコーダー兼サーバユニット。
1基あたり4ストリームぶんの同時入力・処理が可能なMPEGエンコードチップ“XCode II”を2基搭載し、2TバイトHDD搭載時で8チャンネルの番組を、最大約3週間ぶん(長時間モードで1日約20時間ほど放送があると仮定)も録画が行えるとしている。
同機で録画した番組はPCないしTVにて視聴でき(S-Video/RCA映像・音声出力端子が付属)、LAN経由にてPCに転送し、保存することもできる。
価格は250GバイトHDD搭載の「VGX-XV40S」が8万9000円から、500GバイトHDD搭載の「VGX-XV80S」が14万9800円から、発売(受注開始)は10月25日。
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