オンキヨーは6月30日、iPod/PCに記録した音源を音質劣化の少ないデジタルデータのまま伝送するオーディオシステムを7月31日に発売すると発表した。デジタルメディアトランスポート「ND-S1」と、パワードスピーカーシステム「DP-M1」で構成されるシステムで、価格はオープン。同社の直販サイトでの価格は、ND-S1が1万5000円、DPM1B(7月23日より予約販売開始)が2万2800円となっている。
デジタルデータとして取り出された音源は、左右のスピーカーそれぞれに内蔵された“ツインモノラル方式”のパワーアンプによって駆動される。一方のスピーカーのみにパワーアンプを搭載してケーブルで振り分けるタイプに比べ、ツインモノラル方式はスピーカー内部構造の差異が小さくなり、より純度の高い音を再現でき、ノイズの低減にもつながるという。
スピーカーユニットには、上位モデルのために開発された「OMF」振動板を搭載した。「より硬く・軽く・固有音が少ない」という単体スピーカーの設計思想を継承し、微小信号の再現性を向上させている。スピーカー径は8センチメートル、実用最大出力は10ワット+10ワット、周波数特性は50Hz〜20kHzとなっている。最大外形サイズは、左が102(幅)×194(高さ)×161(奥行き)ミリ、右が102(幅)×194(高さ)×155(奥行き)ミリ、重量は左が1.3キログラム、右が1.2キログラム。
ND-S1のインタフェースは、光デジタル音声出力×1、同軸デジタル音声出力×1、ビデオ出力×1、USB端子×1、専用RI端子×1。対応するiPodは、iPod touch(第1〜2世代)/iPod classic(第4世代以前は非対応)/iPod nano(第2〜3、5世代)。対応するPCのOSは、Windows XP/Vista/7のいずれも日本語版となっている。
デスクトップにスピーカーを置いてPCに取り込んだ音楽を聴くような状況では、リスナーとスピーカーの距離が近くなる。このようなニアフィールド環境を想定して、スピーカーを上方に傾けて最適なリスニングポイントを得られるスラント形の専用スタンドが付属する。
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