NECの2010年秋冬モデルは、デスクトップPCの全シリーズで3D立体視対応モデルを用意し、「PCでも3D」を強力にプッシュしている。
中でもセパレート型デスクトップモデル「VALUESTAR L(VL750/CS)」は、フレームシーケンシャル/アクティブシャッター方式を採用するNVIDIA 3D Visionに対応+120Hzのリフレッシュレートに対応した23型ワイドの大型液晶ディスプレイ(デュアルリンク対応/スーパーシャインビューEX2)が付属する、今回のラインアップでもっともハイグレードな3D立体視体験ができるモデルとなっている。さっそく性能や使い勝手をレビューしよう。
スリムタワー型ボディを採用するVL750/CSのデザインは実にシンプルだ。カラーリングもホワイト1色で、まるでビジネスPCのよう。付属する液晶ディスプレイも同様にシンプルなデザインなので、先進の3D立体視技術を搭載しているとは思えない印象を受ける。過度な派手さを好まないユーザーは多いと思うので、こちらはいい意味でNEC製PCらしい。
ボディサイズは、98(幅)×343(高さ)×401(奥行き)ミリ。縦置きで利用する付属スタンドを利用するとフットスペースとしての横幅は220ミリになるが、スタンドそのものはフラットであるため、PCをブックスタンド代わりに活用することも可能だろう。
前面の接続インタフェースは、使用頻度の高いUSB 2.0ポートを2基、下部のカバー内にマルチメモリカードスロットを装備する。メモリカードスロットはSDXC対応SDメモリーカード、マルチメディアカード、PRO対応メモリースティック、xD-ピクチャーカード、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(マイクロドライブ対応)と、主要な規格をほぼカバーしている。特に、ハイビジョンクラスの動画を撮影できるデジタルカメラ/ビデオカメラでも採用例が多くなっているSDメモリーカードの最新規格「SDXC」にも対応するのは心強い。
カバーはフロントマスクを含めてコの字型となっており、背面のレバーでロックを外して手前にずらすことで内部にアクセスできる。マザーボードのメモリソケットは4本、拡張スロットはすべてロープロファイル対応で、PCI Express x16が1本、PCI Express x1が1本、PCIを2本備える。標準状態でPCI Express x16スロットにはグラフィックスカード(GeForce GT 330)が、PCI Express x1スロットにはUSB 3.0インタフェース増設カードが装着されている(空きは2本のPCIのみ)。
吸気口は底面とサイドカバーに、排気口は天面と背面にあり、特に天面部は大きくスペースがとられている。ただ、排気用のケースファンはなく、ケースファンは底面に吸気用ファンが1基あるのみとなっている。CPUクーラーのフィンは周囲にエアフローを拡散するような形状になっており、また暖められた空気は自然に上昇していくので天面や背面にファンを設置する必要はないと判断したのだろう。
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