ITmedia NEWS >

自分へのご褒美に、1万円前後で買えるオーバーヘッド型ヘッドフォンを一気レビュープレゼントにも(4/8 ページ)

» 2010年12月23日 00時16分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

心理音響学に基づく専用チューン、ボーズ「AE2 audio headphones」

 独自の音響技術によって、ホームオーディオからカーオーディオまで幅広いジャンルで活躍しているボーズ。同社からオーバーヘッドタイプのヘッドフォン、AE2が新登場した。

ボーズ「AE2 audio headphones」

 心理音響学に基づく専用チューニングにより、人が心地よいと感じるサウンドを実現。同時に人間工学に基づく構造を採用することで、ヘッドフォン特有の音楽が耳元で鳴っている印象の少ない、広い空間表見をも再現しているという。また耳をすべて覆うアラウンドタイプでありながらも、コンパクトなサイズを実現したイヤーカップは、90度回転するためコンパクトに収納できる。

ユーザビリティー

 フルカバータイプのイヤーカップでありながら、コンパクトに収納できる点については秀逸のひとこと。耳を覆わないコンパクトタイプに比較すればフランジ部が大きいものの、このサイズだったら充分ブリーフケースに収まる。イヤーパッドは合革製で柔らかく、低反発素材の採用もあってか肌との触りも好感触。重量的の軽さも手伝って、装着時に重量的な負担はさほど感じない。軽量イヤーカップのためか、フルカバータイプながらも音漏れを多少感じる。特にギターの高音などが、外からでも判別できるくらいなので、人の多い場所ではある程度ボリュームを絞った方が良さそうだ。付属ケーブルは少々細めだが、取り外しが可能になっている。


サウンドの特長

 クリアですがすがしいサウンド。中域から高域にかけての(帯域過渡特性が良好なのだろう)ヌケがよく、女性ヴォーカルはややハスキーながら、とても伸びやかに歌い上げてくれる。高域はきらびやかで少々強めの印象だが、痛々しさ、鋭さはない。いっぽうで低域は、充分な量感が確保されているもののボトムラインまでのノビは欲張っていない。このあたりの割り切りの良さは、ボーズらしい絶妙さといえる。

 いっぽうで特筆なのがグルーブ感の良さ。中域と低域のタイミングのそろいがよく、音楽をよりリズミカルに、ノリよく感じさせてくれる。この楽しさはなかなかの魅力だ。

音質評価項目  
解像度 (粗い−○−−−きめ細かい)
帯域幅 (ナロー−−○−−ワイド)
帯域バランス (低域重視−○−−−フラット)
音色傾向 (ウォーム−○−−−クール)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.