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» 2010年12月23日 00時16分 公開

プレゼントにも:自分へのご褒美に、1万円前後で買えるオーバーヘッド型ヘッドフォンを一気レビュー (7/8)

[野村ケンジ,ITmedia]

カナル型で人気のシュアーから登場、「SRH440」

 マイクやカナル型イヤフォンで絶大な人気を誇るシュアーが、オーバーヘッド型ヘッドフォンの世界に進出した。そのファーストモデル4タイプのなかで、プロ用スタジオモニターを想定して作られたのが「SRH440」である。

シュアー「SRH440」

 シュアーが「サーカムオーラル型」と呼ぶ、楕円型のフルカバー式イヤーパッドは、プロ用ならではの長時間使用の快適性を追求したもの。また折りたたみ構造を採用することで、携帯性も高められている。いっぽうでサウンドは、許容入力や感度など、ミキシングコンソールやDJミキサーなどのプロ用機器に最適化されている。

ユーザビリティー

 コンパクトに折りたためるため、オーバイヤー型のヘッドフォンとしてはなかなかの携帯性を持ち合わせる。ヘッドバンドの締め付けはそれほど強くなく、またイヤーパッドが耳に当たることもないため、長時間の使用もなかなか快適だ。ケーブルが着脱式である点も嬉しいところ。ただしL側ハウジングからR側へと伸びるケーブルは、細いうえヘッドバンド内以外はむき出しになっているので、どこかに引っかけてしまわないよう多少なり注意する必要がある。


サウンドの特長

 モニター用ヘッドフォンらしいフラットな帯域バランス。高域も鋭く強めだが、単なるモニターで終わらないのがSRH440の素晴らしいところ。音像の掘りが深いとでもいうべきか、音に確かな実体感があり、まるで数メートルの距離で実際に演奏をしているかのようなリアリティを感じる。例えばアコースティックギターの場合、弦の素材や質感まで感じられそうな直接音とともに、ボディの素材や乾き方まで分かりそうな胴鳴り、そしてホールの壁の反響音がすべて別々のものとして認識できるため、まるでそこに演奏しているかのような錯覚を覚えるのだ。解像度がそれほど高いわけでもなく、サウンドバランスもどちらかといえばアラが見えやすいモニター然としたタイプなのに、このリアリティはスゴイ。音楽に没入したい人には魅力的な1台だ。

音質評価項目  
解像度 (粗い−−○−−きめ細かい)
帯域幅 (ナロー−−−○−ワイド)
帯域バランス (低域重視−−−○−フラット)
音色傾向 (ウォーム−−○−−クール)

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