パナソニックのBlu-ray Discレコーダー“DIGA”の2011年春モデルは、デザインとともに命名ルールまで一新したフルモデルチェンジとなった。HDD内蔵の6製品は全機種が3D対応となり型番の末尾が3桁に統一されることで価格とグレードの交錯がなくなり、分かりやすいラインアップになっている。もちろんDIGAシリーズの“お約束”である全グレードにほぼ共通の機能強化も抜かりない。今回実機として取り上げるのはフラッグシップとなる「DMR-BZT900」だ。
まず2011年春モデルの特長から触れていくと、型番が「BZT」から始まるミッドレンジ以上の製品では、デジタルチューナーが3つとなり3番組同時録画が可能になった。「BWT」が2番組同時録画、「BRT」が1番組録画になる。命名ルールは「Blu-ray」の「B」、トリプルチューナーが「Z」、ダブルチューナーが「W」、シングルチューナーが「R」で、「T」が3D対応モデルを示すことになる。さらに対応チューナーとのLAN接続によるスカパー!HD録画にも対応しており、併用した場合は同時録画数がそれぞれ1つずつ追加されることになる。つまり、「BZT」型番の場合は最大4番組同時録画が可能になるということだ。
ほぼ共通となる機能強化点は、まず3D再生で奥行き感の調整や擬似3D変換(2D→3D変換)などが追加された。長時間録画モードは最大15倍となり、かなりリーズナブルになった1層BDメディアに約32時間30分、1層DVDメディアに約6時間の保存が可能になる。従来の音声ガイドに加えて放送局や番組名の音声読み上げに対応。上位3グレードでは無線LANユニットが内蔵となり、「Skype」も後日ファームウェアダウンロードによる機能追加を予定している。
ここで取り上げるDMR-BZT900は、内蔵チューナーで最大3番組、スカパー!HD録画を加えると4番組の同時録画が可能なフラッグシップ機だ。3TバイトのHDDを内蔵して3D再生に対応し、プレミアムモデルの特長となっている2系統のHDMI出力(映像と音声の分離出力が可能)や専用パーツの投入、セラミックインシュレーターの採用などでより高画質、高音質を目指している。プレミアム仕様を除けば下位製品との違いは、主に内蔵チューナー数とHDD容量となり、レコーダーとしての基本機能はほぼ共通だ。
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