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新DIGA「DMR-BZT900」の“4番組同時録画”をチェック(前編)(1/3 ページ)

» 2011年02月24日 15時42分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 パナソニックのBlu-ray Discレコーダー“DIGA”の2011年春モデルは、デザインとともに命名ルールまで一新したフルモデルチェンジとなった。HDD内蔵の6製品は全機種が3D対応となり型番の末尾が3桁に統一されることで価格とグレードの交錯がなくなり、分かりやすいラインアップになっている。もちろんDIGAシリーズの“お約束”である全グレードにほぼ共通の機能強化も抜かりない。今回実機として取り上げるのはフラッグシップとなる「DMR-BZT900」だ。

全体のイメージは変わらないが、アクリル製の前面パネルが一体となって開閉するタイプとなり、上位グレードでは天板にテクスチャー加工が施された。従来3D対応モデルでは主張の強かった前面の3Dロゴもなくなり、スッキリとした外観になった

 まず2011年春モデルの特長から触れていくと、型番が「BZT」から始まるミッドレンジ以上の製品では、デジタルチューナーが3つとなり3番組同時録画が可能になった。「BWT」が2番組同時録画、「BRT」が1番組録画になる。命名ルールは「Blu-ray」の「B」、トリプルチューナーが「Z」、ダブルチューナーが「W」、シングルチューナーが「R」で、「T」が3D対応モデルを示すことになる。さらに対応チューナーとのLAN接続によるスカパー!HD録画にも対応しており、併用した場合は同時録画数がそれぞれ1つずつ追加されることになる。つまり、「BZT」型番の場合は最大4番組同時録画が可能になるということだ。

底面のインシュレーターも本機のみの装備。トランスも専用が使われるなどプレミアムモデルとしてアナログ系の強化点は多い

 ほぼ共通となる機能強化点は、まず3D再生で奥行き感の調整や擬似3D変換(2D→3D変換)などが追加された。長時間録画モードは最大15倍となり、かなりリーズナブルになった1層BDメディアに約32時間30分、1層DVDメディアに約6時間の保存が可能になる。従来の音声ガイドに加えて放送局や番組名の音声読み上げに対応。上位3グレードでは無線LANユニットが内蔵となり、「Skype」も後日ファームウェアダウンロードによる機能追加を予定している。

 ここで取り上げるDMR-BZT900は、内蔵チューナーで最大3番組、スカパー!HD録画を加えると4番組の同時録画が可能なフラッグシップ機だ。3TバイトのHDDを内蔵して3D再生に対応し、プレミアムモデルの特長となっている2系統のHDMI出力(映像と音声の分離出力が可能)や専用パーツの投入、セラミックインシュレーターの採用などでより高画質、高音質を目指している。プレミアム仕様を除けば下位製品との違いは、主に内蔵チューナー数とHDD容量となり、レコーダーとしての基本機能はほぼ共通だ。

開閉式の前面カバーは一体型に変更された。前面にUSB/i.Link端子を持っているのは、本機とDMR-BTZ800/700のみで、これ以下のグレードは背面にだけ備えている。なお、前面カバーを閉じたままトレイを開閉した場合、トレイに押し出されて前面カバーは必要なだけ開き、トレイを収容すると閉まる(左)。天板は「ストリームテクスチャー」と呼ばれる加工が施され、ホコリや汚れが目立たないようになっている。左右の端にある電源/トレイ開閉ボタンは本機のみがタッチ式。ほかのモデルはメカニカルスイッチだ(右)

2系統のHDMI出力はSUB側を音声出力のみに変更することが可能。ほかのモデルではHDMI出力は1つ。また同軸デジタル音声出力が省略される

リモコンのデザインは、従来モデルから変更がない。上部にチューナー系、中央に再生系、下部にユーザーインタフェース系のボタンを理路整然と配置している。手動録画ボタンなど、利用頻度の低そうなボタンだけ最下部のカバー内に収めた

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