BCNは3月9日、全国の主要家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」を発表した。これによると、2011年2月に販売された液晶テレビでは、初めてLEDバックライト搭載機が過半数を占めたという。
2010年前半、液晶テレビのバックライトは、CCFLからLEDへの切り替わりが進んでいたが、8月を境に横ばいとなり、わずかにCCFLが上回る状態で足踏みを続けていたという。しかし、2月の構成比では従来型のCCFLバックライト搭載機が48.6%に対し、LEDバックライトは51.4%と初めて過半数に達した。
理由についてBCNでは、価格の動きを挙げている。例えば「20型台では、税抜き平均単価の逆転現象が起きており、2月はLEDバックライト搭載モデルが4万3100円と、4万4500円のCCFLモデルを下回った」。これまでは「プレミアム製品」だったLEDバックライト搭載機は、小型モデルを中心に急速に一般化している。
一方、40型台では依然としてLEDタイプがCCFLタイプの倍近い平均価格を維持しているが、販売台数では75.9%がLEDタイプと、高価格製品の構成比が高い。「リビングなどで使うメインのテレビは、多少価格が高くても機能重視で選ばれている」という。「いずれにせよ、こうした拡大傾向は今後も続き、年内にも大多数がLEDバックライト製品で占められるようになるものと見られる」(BCN)。
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