パイオニアは4月26日、米AppleのAirPlayに対応したモデルを含むAVアンプの新製品3機種を発表した。7.1chの「VSA-1021」「VSA-921」、および5.1chの「VSX-821」をラインアップ、いずれも5月下旬に発売する。あわせてホームシアター用のスリムなスピーカーシステム「S-LM2シリーズ」(6月上旬発売)もリリースした。
3機種ともAVアンプとして初めて「Made for iPad」ロゴを取得するなど、iPodやiPhone、iPadとの連携を大幅に強化したモデル。付属の専用ケーブルでAVアンプと接続すれば、各端末に保存されている音楽、動画や静止画をデジタル伝送で再生できる。この場合はiPadの充電も可能だ。
上位2モデルは、「AirPlay」にも対応した。同一ネットワーク内にあるPC/MacのiTunesライブラリーをiPhoneなどからコントロール、AVアンプとスピーカーで視聴できる。アンプのボリュームをiTunes側から操作したり、逆にiTunesの基本操作をAVアンプのリモコンで行うことも可能だ。
またDLNA1.5もサポートしているため、ネットワーク内にあるPCやNASなど、DLNA DMSに対応したデバイスに蓄積した音楽ファイルをネットワーク経由で再生できる。さらにインターネットラジオもサポート。ポータルサイト「vTuner」を使って世界中のラジオ曲にアクセス可能。63局まで登録できるなど、ネットワーク連携を強く意識したAVアンプに仕上げた。パイオニアでは、「家庭内のさまざまなエンターテイメントのコアになる」(同社)と話している。
なお、オプションとして無線LANコンバーター「AS-WL300」(オープン価格)も同時リリース予定。AVアンプの背面USB端子から給電が行えるという。
iPod/iPhone用のアプリもバージョンアップ。専用アプリ「iControl AV2」をApp Storeからダウンロードすれば、AVアンプ(VSA-1021、VSA-921)やパイオニア製Blu-ray Discレコーダーの操作が可能になる。iContorol AV2ではインターネットラジオの選局など操作範囲が広がっている。なお、従来の「iControl AV」は新製品では利用できず、2010年モデルのAVアンプで新しい「iControl AV2」を使うこともできない。
一方、iPad用に新開発された「iControlAV2 for iPad」も提供された。こちらはiPadの高解像度パネルを利用し、これまで4つのページに分かれていた機能を1画面に集約することで利便性を向上。さらに独自機能として一筆書きでイコライザーの設定が行える「フィンガーEQ」を搭載している。イコライザーを呼び出し、タッチパネルを指でなぞると、描いた曲線がイコライザーカーブになるというユニークな機能だ。
Bluetoothを介して楽曲情報を交換できるアプリ「AirJam」も新しい。利用する場合はAVアンプに別売のBluetoothオプション(AS-BT200)が必要になるが、最大4台までのiOSデバイスを接続し、それぞれから音楽再生とメタデータの共有が可能になる。音楽を聴いて気に入ったら、「Rntry Log」メニューの履歴リストからiTunes Storeで購入したり、YouTubeで関連動画を視聴することも可能だ。
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