帝人デュポンフィルムは、世界初の液晶ディスプレイ用の反射型偏光板を開発した。液晶テレビなどの輝度を従来品に比べて約50%向上させるという。
画面の視認性を改善する偏光板は液晶ディスプレイに欠かせないものだが、従来品は光源が発する光の半分程度を吸収してしまい、輝度向上の妨げになっているという。対して新開発の偏光板は、ポリマーと超多層製膜技術との組み合わせにより、光源からの光を吸収せず、反射させる特性を持つ。反射した光を有効活用することで、画面の高輝度化あるいはスマートフォンなどのバッテリー長寿命化に貢献するという。
帝人デュポンフィルムは、今後数年以内に偏光板市場に本格参入する計画で、2015年度に100億円の売上を目指す。なお、新開発の偏光板は、10月26日〜28日にパシフィコ横浜で開催されるフラットディスプレイの総合展示会「FPD International 2011」に出展される予定だ。
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