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世界最速? ソニー「HMZ-T1」による“グランツーリスモ5体験会”始まる電脳化は必要ありません

» 2011年11月04日 17時02分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは11月4日、3D対応ヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」のプロモーションとして、本物のフォーミュラーカーに乗り込んで3Dゲーム「グランツーリスモ5」をプレイする体験会を開始した。

場所は東京・青山のカフェ「Royal Garden Cafe青山」。地下鉄外苑前駅から徒歩8分ほど

 場所は、東京・青山のカフェ「Royal Garden Cafe青山」。屋外のバルコニー部分に赤と青のレーシングカー2台が用意されていた。実はこれ、青がフォーミュラニッポン、赤はフォーミュラ3000で実際に走行していた本物のレーシングカーだという。エンジンが外され、代わりにPS3とHMZ-T1のプロセッサーユニットを搭載しているが、姿形やコックピットはほぼそのまま。車好きにはたまらないシチュエーションだろう。

コックピットとシート。車体後部にはPS3を搭載(右)

 ただし、見ての通りコックピットはかなり狭い。またHMZ-T1を装着すると周囲が見えなくなってしまうため、体験には相応の手順がある。体験者がコックピットに乗り込むと、スタッフからハンドルが手渡されるので、それを取り付ける。さすがに本物は使えず、サードパーティー製のPS3用ステアリングコントローラーとなっていたが、こうした手順もレーサーっぽくていい。

とってもシュール。もとい未来的な画ヅラ

ステアリング(左)とヘッドマウントディスプレイ(中)。もう1台のフォーミュラーカーは赤くペイントされている(右)

 HMZ-T1を装着し、ヘッドバンドやライトシールドの位置を調整すればゲームスタート。目の前に“750インチ級のスクリーンを20メートルの距離で見る”に相当する大画面が広がり、5.1chバーチャルサラウンドでゲームの世界に浸ることができる。近くにコーヒーを飲んでいる人がいても、まったく気にならないだろう。

マシンも特別

「レッドブル X2010 S.Vettel」。この画面にプレイ中の画面も表示される(左)

 ゲームで操るマシンは、「レッドブル X2010 S.Vettel」。F1コンストラクターのレッドブル・レーシングが企画に携わり、F1パイロットのセバスチャン・ベッテルも協力したグランツーリスモだけの“架空の最速レーシングカー”だ。3リッターV6直噴ツインターボに加え、車体下部の気圧を強制的に下げてダウンフォースを得る“ファン・カー・システム”を搭載。最高時速は500キロに及ぶというものだ。

 そしてX2010から見た風景を映し出すHMZ-T1は、一円玉サイズの有機ELパネルを左右独立で搭載したヘッドマウントディスプレイ。右目用/左目用の映像を同時に映し出すため、原理的にクロストーク(二重像)が発生しない。また、パネル解像度が1280×720ピクセルのため、プレイステーション3の3Dゲームなら“dot by dot”で表示可能だ。有機ELならではの応答速度の速さ(0.01ミリ秒)や視野のほとんどを画面が占める視野角の広さも合わせ、まさに3Dゲーム向きのアイテムといえる。

 体験時間は1人あたり1ステージ(3ラップ)で、乗り降りを含めて7〜10分程度となっている。なお、コックピットがとにかく狭いため、体験者は身長180センチ以下、体重75キログラム未満という制限がある点に注意してほしい。

ほかにもテラス席や窓際の席を利用して、3D映画「スパイダーマン」や「元気ロケッツ」のライブ動画(いずれもデモ用コンテンツ)が楽しめるコーナーも用意した

 ほかにもテラス席や窓際の席を利用して、3D映画「スパイダーマン」や「元気ロケッツ」のライブ動画(いずれもデモ用コンテンツ)が楽しめるコーナーも用意している。体験会は11月5日(土)も開催する予定。時間は11時から19時までとなっている。

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