フィリップス エレクトロニクス ジャパンは11月8日、Androidスマートフォン向けのドッキングスピーカー3製品を発表した。同社のオーディオ製品ブランド“Fedelio”(フィデリオ)シリーズの新製品として、12月上旬に発売する。
iPhone/iPod用のドックスピーカーと同様、スピーカー本体にスマートフォンやタブレットを接続するスタイル。ただし、Android端末はiPhone/iPodのようなドックコネクターを持っていないため、楽曲データのやり取りはBluetoothで行う仕組みだ。もちろんスマートフォンを手元に置いてワイヤレス再生も行えるが、スピーカーとスマートフォンをMicro USB端子で接続すれば、充電しながら音楽や動画を楽しめる。
「ユーザーの41%がAndroidスマートフォンで音楽を聴くが、われわれの知る限りドッキングスピーカーは存在しない。フィリップスが日本の市場に初めて投入する」(フィリップス)。
Androidスマートフォンはメーカーや機種によってUSBポートの位置や向きが異なるため、フィリップスは「フレキシドック」と呼ぶコネクターを独自に開発した。フレキシドックは、コネクター自体が左右にスライドするほか、端子部分が180度回転する構造になっており、さまざまなスマートフォンを常に正面に向けて設置できる。また、下部のつまみを回してコネクターの左右にある突起の高さを調節可能。スマートフォン接続時の隙間を埋める仕組みだ。「フレキシドックにより、ほとんどのAndroidスマートフォンを安定して接続できるようになった」(同社)。
専用の「Fidelioアプリ」も無料で提供する。このアプリでは、Bluetoothのコネクション機能に加え、インターネットラジオ局へのアクセス、天気予報、アラーム、そしてフリーの楽曲管理アプリ「Songbird」との連携をサポート。Songgirdで管理している楽曲をFidelioアプリの画面から呼び出せるため、 楽曲再生に関わる操作のほか、アラーム音に好みの楽曲を指定するといったことも可能になっている。
新製品のAndroid向けドッキングスピーカーは、寝室向けの製品が2機種と宅内で持ち歩くことを想定した乾電池駆動対応の1機種をラインアップした。いずれもフレキシドックを備え、Fidelioアプリも利用できる。
丸いデザインがユニークな「AS111」は、大型の時計表示や、優しく周囲を照らす2段階のLED照明能を備えたベッドルーム向けのコンパクトモデルだ。外形寸法は、171(幅)×171(奥行き)×67(高さ)ミリで、重量は約600グラム。4ワットのアンプとネオジウムマグネット搭載のモノラルスピーカーを備え、360度の全方向に音が広げるという。価格はオープンプライスで、実売想定価格は1万2800円となっている。
同じく寝室向けの「AS140」は、アラームやFMラジオチューナーを搭載。アラームは2通りの設定が可能なほか、スリープタイマーも備えている。外形寸法は、290(幅)×113(奥行き)×160(高さ)ミリ、重量は約1.4キログラム。実売想定価格は1万4800円だ。
「AS351」は、ステレオスピーカーを搭載した音質重視モデル。アンプは5ワット+5ワットで、本体背面のバスパイプが引き締まった低音を表現する。3機種の中では唯一乾電池駆動に対応しており、単三形乾電池4本で約8時間の連続駆動が可能だ。もちろんACアダプターも付属する。
また前面のフレキシドックとは別に、背面にもUSB端子を備えているため、2台のスマートフォンを同時に充電できる。外形寸法は271(幅)×130(奥行き)×90(高さ)ミリ、重量は約1キログラム。実売想定価格は、1万6800円となっている。
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