さらにiPadシリーズも活用可能だ。こちらはApple Digital AVアダプタ(などiPad対応HDMI出力アダプタ)を用意し、HDMIケーブルで本体のMini HDMI入力へ接続することで前述のiPhoneなどと同様に機能する。付属するカードリモコンによりiPhone/iPad内の動画や音楽データの再生/スキップ/音量調整といった遠隔再生操作も可能。HDMI入力は、別途HDMI出力をサポートするAndroidスマートフォンやタブレットなども活用できるだろう。
ビジネスシーンには「USBディスプレイ機能」「2Gバイトの内蔵メモリ」「Word/Excel/PowerPoint/PDF単体表示機能」なども便利だ。Windows PCとは、HDMIやアナログRGB接続のほかにUSB接続もサポートする。こちらは、よくあるUSBグラフィックスアダプタ(USB接続でグラフィックス出力機能をサポートするPC周辺機器)のような機能とのことだ。
また、USBメモリやSDメモリーカードに保存するデータを直接投影する使い方のほか、それらストレージから本体にデータをコピーし、本機単体でデータを表示できる機能も備える。本体には2Gバイト(ユーザー使用可能領域は約1.3Gバイト)のストレージ領域がある。
小型プロジェクターとして気になる“明るさ”については、“やや暗め”の照明下であればほぼ大丈夫な印象だった。光源にはLEDを採用し、輝度は最大200ルーメンである。ビジネス向けプロジェクターの2000〜3000ルーメンクラスほどスペックは高くはないが、撮った集合写真やムービーをみんなで見る/誰かに見せたいプライベートシーンであれば、おおむね満足できる感じだ。また、プロジェクター用スクリーンがあればより色あざやかに表示できるが、会議室の白壁や黒板など、適当な平面へ投影してもよい。例えば、黒板の黒緑色に応じた色補正済みの映像を出力する、色補正機能も備えている。
「かなり明るい環境でも大丈夫です。(40インチクラスで投影するなら)一般的なオフィスにおいて普段の蛍光灯を点灯したままでも普通に視認できます。この点は、実際に見ていただくと、みなさん“真っ暗にしないとダメかと思っていたけど、意外に大丈夫だね”と驚かれます。ちなみに、都内ではヨドバシカメラ マルチメディアAkibaさんや同新宿本店さんなどで実機の展示デモを行う予定です」(説明員)
発売は2011年12月16日。価格は実売6万2800円前後(初回1000台限定で「HDMI−Mini HDMIケーブル」が付属するキャンペーンあり)とiPhone/iPadアクセサリとしては少々高価だが、よくあるiPhone向け外部スピーカーにプロジェクター機能も内蔵しちゃいました──といった手軽さとともに、HDMI、アナログRGB、RCA、USB、SDメモリーカード、そしてDockコネクタ、小型なのに多彩なインタフェースを備える「なかなか、いろいろ遊べそう」な仕様……意外によさそうではなかろうか。
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